アンティグアの歴史1. シウダード・ビエハの時代
パルケ・セントラルに面した市庁舎。サンティアゴ博物館として公開されている ©牧哲雄
ほとんど倒壊しているラ・レコレクシオン教会 ©牧哲雄
1527年、弟のホルヘ・デ・アルバラードは高地の温暖な気候と美しい景観、豊富な水と肥沃な土地に目をつけて、アグア火山の麓にシウダード・ビエハという街を造る。
1541年、大地震が街を襲い、シウダード・ビエハは崩壊。現在のアンティグアの場所に街を移し、再建した。とはいうものの、1583年には新しい街をも大地震が襲い、以降何度も何度もシウダード・ビエハは震災にあうが、その度に再建された。
アンティグアの歴史2. 古き良き街へ
アンティグアのシンボル、時計台エル・アルコ ©牧哲雄
廃墟が美しいサンタ・クララ修道院 ©牧哲雄
美しい街並みと独特の文化はいまに至るまで残されているが、マヤの子孫たちに残された侵略の痛手はいまなお消えていない。白人や白人とインティヘナの混血であるメスティソたちによる富の独占は続き、差別が公然と行われている。豪邸に住む人々の肌は白く、スラムで暮らす人々の顔つきは明らかに日本人に近い。ぜひこの辺りの現実も目の当たりにしてほしい。