マヤの末裔の暮らしを覗いてみよう! タンケ・ラ・ウニオン編

タンケ・ラ・ウニオン正面。目の前には公園があり、子供たちが元気よく飛び跳ねている ©牧哲雄

タンケ・ラ・ウニオン正面。目の前には公園があり、子供たちが元気よく飛び跳ねている ©牧哲雄

アンティグアは遺跡ではなく、生きている街並みだ。

たとえば植民地時代の名残をとどめるサン・カルロス・ボロメーオ大学(植民地博物館)とサンタ・クララ修道院の間には、公共洗濯場タンケ・ラ・ウニオンがある。

タンケ・ラ・ウニオンで洗濯をする人々 ©牧哲雄

タンケ・ラ・ウニオンで洗濯をする人々 ©牧哲雄

洗濯場ではカラフルな民族衣装ウイピルを洗う奥様方が井戸端会議に花を咲かせ、子供たちが公園の芝の上で遊びまわっている。

人々を見かけたらウイピルをよく観察してみよう。動物や鳥や草木や幾何学模様、派手なのもあればほとんど柄のないものもある。

もともとウイピルはユカタン半島に広がっていたマヤ先住民の衣装で、地域ごとに織り方も染め方も異なっていた。いまでも20以上のマヤ言語があるといわれるが、ウイピルを見ればどの地方のどの言語族のものであるのかはもちろん、家柄や未婚・既婚の区別までわかるようで、一種の家紋のような役割を果たしていたという。

 

マヤの末裔たちの暮らしを覗いてみよう! メルカド編

メルカドの野菜コーナー。屋根つきの建物の外にはこのような露天が広がっている ©牧哲雄

メルカドの野菜コーナー。屋根つきの建物の外にはこのような露天が広がっている ©牧哲雄

世界のどこへ行っても、街歩きで忘れてはならないのが市場だ。中米では市場をメルカドという。

メルカドの一風景 ©牧哲雄

メルカドの一風景 ©牧哲雄

グアテマラは熱帯域に属しているのでジャングルが広がっているが、標高が高い高地では温帯域の動植物も生息している。メソ・アメリカの多様な気候で採れる様々な品々がメルカドへと運ばれてくる。

まずはウイピルを見てみよう。各地から取り寄せられたカラフルなウイピルが広げられている様はそれだけで楽しい。店主に聞けばだいたいどの地方のものかわかるので、ぜひ声をかけてみよう。

色合いが楽しいのはやはり野菜と果物のコーナー。マンゴーやアボカド、パイナップルにパパイヤ、日本で見かけるほとんどの熱帯果実を見つけることができるだろう。

肉のコーナーにはイグアナやネズミまでいる。ものは試しとイグアナを買って焼いてみたけれど、臭くて臭くて。仕方なく香辛料を山ほど入れてカレーを作り、イグアナ・カレーにして食べてみた。お味は……。きっと現地にはもっとおいしい食べ方があるに違いない。

 

歩き回って疲れてきたら、カフェに入ってコーヒーを飲もう。グアテマラは世界的に有名なコーヒーの名産地。ただし、本物のコーヒーは日本の喫茶店並みの値段がする高級店にしかおいてない。もともとコーヒーは現地の人向けの産品ではなく、プランテーションから先進国へと運ばれていた。