難しい状況を打破することが成長の源泉
修羅場経験こそが今の自分の殻を破る経験となる!
例えば、世襲経営の場合、そのまま継ぐのではなく、最初の数年間は外部で修行させます。大企業等で揉まれたのちに、引き継ぐ会社の経営幹部として舵取りをしていきます。外の世界を知ることで内を客観視できるのです。
自分を一回り大きくするには修羅場経験が必要!
自分自身を振り返ってみても、印象に強く残っている人は仕事に厳しい人ではないかと思います。逆に、そこそこ優しい人はその時は心地よいのですが、ストックではなくフローのような存在であまり記憶には残りません。厳しい人は仕事に対して厳しいため、要求度が半端でありません。何でそこまでこだわるのかという面を必ず持っています。逆に言うと、こだわりこそがプロフェッショナルである証左かもしれません。
成果とは心・技・体が三位一体となって表われたものです。この3つの点でストレッチした仕事を成し遂げたことがあるかどうかが、自分を一回り大きくするための鍵です。いわば修羅場の経験。もちろんこれを乗り切るために日ごろから自己のケアをし、自分の限界を客観視しておくことは重要です。プロフェッショナルとしての「こだわり」をその中ではぐくんでいきましょう。
詰まるところ、皆さんとの接点である上司や上長、仕事の同僚、お客さまなどで自分から見て、仕事に厳しく、尊敬に値する人がいるかどうかが自己成長するかどうかのポイントとなります。尊敬に値する人とは、仕事が抜群にでき、人間性にも優れている人です。
では、皆さんのキャリア開発に大きな影響を与えうる人の要件と、その人から評価されるには何をすべきかを考えていきましょう。まず、キャリア開発に影響を与えうる人の基本的要件は次ページで示す4点です。