2歳児の絵本選びのポイント! おすすめ10選
2歳児にオススメの人気絵本とは?
<目次>
2歳児におすすめの絵本1:『ちびゴリラのちびちび』
何度も何度も登場する「だいすき」の言葉。家族や森の仲間たちのたくさんの「だいすき」の気持ちに包まれて、ちびゴリラのちびちびがすくすくと育っていきます。自立心が急激に成長するけれどまだまだできないこともたくさんある2歳の時期は、多くの子がいわゆる第一次反抗期に突入。親子の感情がぶつかることも少なくないと思います。葛藤する小さな子に「だいすき」の気持ちを伝え、安心させてあげたいですね。赤ちゃんじゃなくなって体はすっかり大きくなっても、みんなに愛され続けるちびちび。子どもも大人も、読んでいてとても嬉しくなります。子どもの育ちや子育てをする人たちを応援してくれるような絵本です。絵本『ちびゴリラのちびちび』
【書籍データ】
作・絵: ルース・ボーンスタイン
訳: 岩田 みみ
出版社: ほるぷ出版
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2歳児におすすめの絵本2:『おにぎりくんがね・・』
みんなにおいしく食べてもらうために、ご飯のかたまりたちが自分自身でおにぎりになっていくというユニークな発想。子どもにも大人にも人気がある絵本です。リズミカルに読める文章なので、言葉が段々増えてきた子どもたちと、言葉の響きやリズムも一緒に楽しめます。海苔たっぷりのうめ、シャケ、おかかおにぎりができあがるころには、「おにぎり食べたい!」の気持ちでいっぱいになりそう。絵本をきっかけに、おにぎり作りに挑戦してみても楽しいですね。作者のとよたかずひこさんが「自立した食べ物たちの物語」とする「おいしいともだちシリーズ」には、なっとう、とうふ、たまごのほか、色々なバージョンをあります。作ること、食べることの喜びを、楽しみながらたっぷり感じられます。
絵本『おにぎりくんがね』
作・絵: とよた かずひこ
出版社: 童心社
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2歳児におすすめの絵本3:『まるくておいしいよ』
「まる」を色々なおいしいもので表現する絵本。大きな赤いまるは何かな? ページをめくるとおいしそうな絵が出てきます。少し小さいたくさんの黄色いまるは?カラフルなたくさんのまるはなあに? ちょっぴり意表をつく答えもユニークです。「まる」への子どもたちのイメージ、色々な形への興味を広げてくれることでしょう。まるという親しみやすい形、おいしそうな絵は、0~1歳の頃から楽しめますが、絵本に出てくるおいしいものを実際に食べるのには早い時期です。食べられるものが増えてきて、家族が食べているものにも関心が大きくなる2歳代になると、より一層楽しめるではないかと思います。大人でも食べたくなってしまうタッチの絵。小さな子どもたちの心をひきつけて離しません。絵本『まるくておいしいよ』
作・絵: こにしえいこ
出版社: 福音館書店
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2歳児におすすめの絵本4:『おいしいおと』
「カル カル カル」、これは何を食べている時の音でしょうか!? 何気なく食べているごはんやおかず。食べる時にどんな音が聞こえますか? 見た目やにおい、味はもちろん、食感や「食べる時の音」も、味わいを引き立てていることを感じさせてくれる絵本『おいしいおと』。香りが立ち上ってくるような美味しそうな食卓やおかずに、食べる時のリアルな音が添えられ、「食べたいな!」という気持ちを大いに刺激してくれます。きっと、今まで苦手だった野菜に対しても、どんな音がするか食べてみたいと思い、ゆっくり味わう中で美味しさを感じることができるお子さんもいるのではないでしょうか。歯もだいぶ生えそろってきて食べられるものが増えてくる2歳代。よく噛んでゆっくり味わうことの楽しさを届けてくれる絵本です。絵本『おいしいおと』
【書籍データ】
作: 三宮 麻由子
絵: ふくしまあさえ
出版社: 福音館書店
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2歳児におすすめの絵本5:『しろくまちゃんのほっとけーき』
食べるだけでなく、料理やお菓子を作ることへの関心を持ち出した小さな子にぴったりの『しろくまちゃんのほっとけーき』。卵を落として割ってしまっても、辺りが粉で散らかってしまっても、とにかく一生懸命なしろくまちゃん。おかあさんと一緒にホットケーキを焼いて、お友だちをもてなします。「ぽたあん どろどろ ぴちぴち ぷつぷつ やけたかな まあだまだ」……。ホットケーキをフライパンで焼いている際の香りや温度が伝わってくるような絶妙な描写は、何度でも口に出したくなります。「作りたい!」という意欲が高まったら、身近な素材を食べ物に見立ててのおままごと遊びも一層盛り上がるでしょうし、実際に料理の簡単な作業に参加させてあげてもいいですね。しろくまちゃんとお友だちのこぐまちゃんは、お皿も一生懸命洗っています。「楽しいね」「美味しかったね」「きれいにしようね」など、他の人と共有する色々な思いを育んでくれます。絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』
作: わかやま けん
出版社: こぐま社
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2歳児におすすめの絵本6:『ごめんやさい』
1~2歳代は、家庭外で同世代のお友だちと交流する機会の中で、感情の衝突も起きるようになります。素直におもちゃを譲ってあげることができなかったり、感情をうまく表現できなかったり、お互いに泣き出してしまったり……。2歳代は、その衝突がより激しくなることもあります。また、「ごめんね」という言葉ははっきり言えるようになっているのに、素直に謝れないということもありますよね。小さな子どもは、大人が感情の仲立ちをすることの繰り返しで、他者との関係を学んでいきます。この絵本に出てくる野菜たちは、悪気がなく友だちにいやな思いをさせてしまうことがあっても、おわびの言葉をしっかり言うことができます。素直に謝れない時には「ごめんやさい」がキーワード! けんかもするけど仲直りをすることができる野菜たちの様子から、小さい子も何かを感じ取ってくれるでしょう。
絵本『ごめんやさい』
【書籍データ】
作: わたなべ あや
出版社: ひかりのくに
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2歳児におすすめの絵本7:『せんろはつづく』
カラフルなオーバーオールを着た子どもたちが、張り切って野原に枕木を敷き、線路をつないでいく絵本『せんろはつづく』。途中で乗り越えなければならない課題もたくさん出てきますが、柔軟な発想で解決策を考えて、前へ前へとどこまでも線路をつなげていきます。その様子は小とても頼もしくてかっこいいのです。小さな子どもたちは、憧れの気持ちをもって眺めることでしょう。楽しいことは自分たちで生み出して広げていく、ドキドキワクワクの展開。 子どもの想像力とパイオニア精神を存分に引き出してくれます。絵本『せんろはつづく』
【書籍データ】
文: 竹下 文子
絵: 鈴木 まもる
出版社: 金の星社
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2歳児におすすめの絵本8:『おはよう』
まだ完全に起ききっていない、布団の中のおひさま。みんなを照らすおひさまの意外な表情に、出だしからクスッと笑いを誘われます。歯を磨いている時もまだけだるそうですが、顔を洗ったらパッチリ目が開き、ピカピカ笑顔に。みんなに「おはよう!」のシャワーを振りまきます。小さな子が生活リズムを整えていく上で、朝起きたらカーテンを開けて外の光を部屋の中に入れることは、とても大切なことだそうです。「おはよう!」の言葉もまた、元気に口に出すことで、自分をも周りの人たちをも、清々しい気持ちにしてくれます。親しみやすいおひさまの様子を見ながら、朝の生活習慣に楽しく興味を抱き、身に着けていけたらいいですね。絵本『おはよう』
作: 中川 李枝子
絵: 山脇 百合子
出版社: グランまま社
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2歳児におすすめの絵本9:『はけたよはけたよ』
お世話される一方だった赤ちゃんの時期から、「何でも自分だやりたい!」という気持ちが芽生え、急速に育っていく2歳代。まだ自分だけでは十分にできなくても、時にじれたり半べそをかいたりしながら、トライしていく姿が頼もしいものです。2歳前後と見られる主人公の男の子が、1人でパンツをはこうとするのに転んでしまってなかなかはけず何度も挑戦する中で、ふとした拍子に1人ではけるようになるお話『はけたよはけたよ』。主人公の男の子と同じ年頃のお子さんももう少し大きい子も、男の子を応援したくなるでしょう。応援する気持ちは、「きっと自分もできるはず」「自分もやってみたい!」という気持ちを後押ししてくれそうです。
絵本『はけたよはけたよ』
【書籍データ】
作: 神沢 利子
絵: 西巻 茅子
出版社: 偕成社
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2歳児におすすめの絵本10:『おやすみ、はたらくくるまたち』
工事現場で働く5台の車たちの働きぶりと、その車たちが疲れ切って眠りに落ちていく様子。ストーリーの作者は元気な2児のお母さん。トラックが大好きで、寝る前に知っている限りの働く車の名前を挙げてなかなか寝ない次男君を、どうやって穏やかに眠りに導くかを考える中で生まれたそうです。1日の疲れを少しずつクールダウンしていくような、穏やかな雰囲気にあふれ、「色々忙しかったけれど今日も無事終わったー」という大人の心にも寄り添ってくれます。働き者の車たちの本当にかわいらしい寝顔に、心が虜になってしまうかも。おやすみ前に親子でゆったり読みたい絵本です。絵本『おやすみはたらくくるまたち』
【書籍データ】
文: シェリー・ダスキー・リンカー
絵: トム・リヒテンヘルド
訳: 福本友美子
出版社: ひさかたチャイルド/チャイルド本社
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