機能性表示食品は本当に効果があるの?
書いてある情報を読み解く力が求められます
消費者として一番気になるのは、「機能性表示食品は本当に効果があるの?」というところだと思います。
効果を表示する文章は、実験データの内容によって3段階にレベル分けされています。製品の機能について書かれている文章によって、信頼性のレベルを判断することができるのです。
★★★
本品には○○が含まれるので、△△の機能があります
→その製品を人に摂ってもらう厳密な試験(臨床試験)でその製品を効果が確認できた
★★
本品には○○が含まれ、△△の機能があることが報告されています。
→その製品を使った色々な論文の情報を総合(研究レビュー)して効果が確認できた
★
本品には○○が含まれます。○○には△△の機能があることが報告されています。
→その製品に含まれる有効成分に関する色々な論文の情報を総合(研究レビュー)して効果が確認できた
「機能がある」と書かれてあると、どれでも効きそうな気がしてしまいますよね。でも、同じ機能性表示食品でも情報の信頼性に差があることを知っておいてください。
機能性表示に振り回されないためには
専門家も上手に活用しましょう
メーカーが判断して機能を表示している食品ですから、メーカーの言い分が適切なのか、情報を読む技術が必要となってきます。
今回の制度では、消費者庁が届け出を受け入れた製品の情報は、消費者庁のホームページで見ることができます。ただ、「一般向け公開情報」と書かれているものでも、専門用語が並んでいるので、基礎知識なしに読んで理解するのは難しそうです。
ですから、買う前に製品の情報を見極められるように勉強するか、医療従事者やサプリメントアドバイザーなどの専門家に尋ねるしかありません。そうでなければ、「機能性表示食品」という表示に惑わされることになってしまいそうです。