美食の国の街かどグルメ、フリッツ/ベルギー
子どもから大人まで大好物のフリッツ ©八木 美枝子
ちなみにフリッツは英語でフレンチフライ。そのためフランス発祥と誤解されがちですが、実はベルギー生まれ。17世紀の終わりごろ、魚が獲れなかったときに、ジャガイモを魚のような形に切って揚げたのが始まりだといわれています。英語でフレンチフライと呼ぶのは、当初ベルギーでフリッツを食べたアメリカ人がフランス語を話すベルギー人をフランス人と思いこんだからなのだとか。
旨さの秘密は二度揚げ。外はカリッ、中はホクッ。軽やかな黄色でぽってり太めの仕上がりです。マヨネーズをつけるのが定番ですが、カレーケチャップなどほかのソースもいろいろあります。
ブリュッセルの人気店はMaison Antoine(メゾン・アントワーヌ)とFrit Flagey(フリット・フラジェイ)。また、2008年にはブリュージュにおそらく世界初(!?)のフリット博物館もできました。フリッツの歴史などがわかるうえ、見学の最後にはちゃんとフリッツ屋さんが待っています。
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