キャリアプラン

職種別採用が主流に!? 近未来を見据えた上での働き方(2ページ目)

昨今の新聞等、マスコミ記事で最も多いキーワードの一つは「働き方革命」や「働き方改革」でしょう。企業も個人も新しいワークスタイルを模索しています。特に、ここ1年間、かなりの変革スピードで新しい世界への扉が開かれようとしています。そんな中、近未来を見据えた働き方を考えることが求められます。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


どんなマーケットが拡大し、縮小するか

どんな新しい仕事が生まれるか、予測するのは簡単ではありません

どんな新しい仕事が生まれるか、予測するのは簡単ではありません

キャリアを考えることは仕事を選択することを意味するのですが、大企業における人事ローテーションを通じたゼネラリストの養成がまだまだ蔓延っており、現在の新卒採用でも、会社を選択するという発想が20年前と同様に主流です。総合職、一般職ではなく、今後のトレンドとして、その道のプロを養成する職種別採用が主流になっていくことでしょう。

現在、当たり前になっている「ウェブデザイナー」「データサイエンティスト」「ネットショップ経営者」など、多くの仕事は20年前には存在しませんでした。つまり、20年後にも、これまで同様、今は存在していない新しい仕事が出現し、私たちの子供を含め、そういった未知の仕事に就く可能性が高くなるといえましょう。

人間が行ってきた仕事のかなりの部分をコンピューターなどが担うようになると、人々はより多くの自由な時間を持つことができるようになるかもしれません。そうなると再現性の世界ではない一回性の知である芸術、スポーツの世界がいま以上に重要性を増してくることでしょう。

過去~現在までの延長線上に未来の仕事があるのですが、これまでの常識を覆すようなイノベーション、天災のような大惨事に見舞われた場合、これまでのキャリアがゼロリセットされるというリスクもあります。

成長が見込める市場や企業に身を置くことは一手です。逆に、衰退している市場や企業に身を置くことは時間ばかりが経過して、あなたの市場価値が上がるとは考えにくいものです。もう少し広い視野で捉えれば、成長途上にある国に身を置くことはもう一つの選択肢です。

参考図書:
残酷な20年後の世界を見据えて働くということ」 岩崎 日出俊著

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