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小野寺修二×藤田桃子『白い劇場』インタビュー!(3ページ目)

コンテンポラリー・ダンス界の異才、小野寺修二さんが立ち上げる新たなスタイルのカンパニー『白い劇場』シリーズ。オーディションで募ったメンバーと共にクリエイションを行い、この春第一回公演 『分身』で初お披露目を果たします。ここでは、主宰の小野寺修二さんと藤田桃子さんにインタビュー。『白い劇場』シリーズ発端の経緯と、今後の展望をお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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オーディションで13人のメンバーが選ばれています。
人選の決め手となったものとは?

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『白い劇場』稽古場にて

藤田>最終的にお願いすることになった13人は、出自もキャリアもバラバラで、女性はダンスをやってきたひとが2/3くらい。男性はコンテンポラリー・ダンスをやってきたひとが二人で、あとは演劇の方。女性は20歳~26歳。男性は一番下が24歳で、35歳以上が二人、他は30歳前後です。これまでのデラシネラを考えるとかなり若いメンバーです。

オーディション前は人数も決めてなくて、最終的には“このひとと合う気がする!”っていう直感です。何より、こちらが選ぶという以上に、興味を持ってくれているかを大切にしました。

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小野寺>課題を渡されてワクワクできるか、面白がってくれてるか、そのひとのアプローチを見ました。でもそれも僕らの見立てだから、本当はまだまだステキなひとがいたと思うけど。自分たちの目には、この13人が興味を持ってくれている気がしたし、本気度というか、シンパシーを感じたんです。

藤田>本当は二次審査をして、グループワークを行う予定でした。だけど実際オーディションをやってみて、やっぱり二次では話をしようということになって。ひとりずつ来てもらって、1時間くらいずつ話を聞いていきました。今どんな状態か、今後どうしたいか、3年間と聞いてどう感じたか……と。いろいろな想いが聞けたし、話してみるものだなって思いましたね。

Photo by Takashi Shikama

 

小野寺>それが最終的に、少し多くても13人でやってみようと考えた決め手です。グループワークで何か見えてくることもあったかもしれないけれど、もっと大切なものがあるのではないかと……。これまでも何度かオーディションをしましたが、やっぱり舞台に出たいひとって多いんだなって感じます。ただ団体や演出によっても目指すものは全然違うし、何でもいいから出たいといってもお互いあまり幸せではない気がする。

自分自身は演劇シーンにおいてザ・亜流だと自覚しているので、それほど志望者がいるはずはないと思っていて。これまでは演劇をやりたい人に「ちょっと次の公演に出て」と動きにも参加してもらったり、 ダンスをやりたい人に「ちょっと次の公演に出て」と台詞も喋ってもらっ
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たりしてました。でもちょっと寂しいような気持ちもどこかにあったし、もれ落ちていることもある気がしてた。だから今回は少し緩めて、漠然とだけど“熱がある”ことに着目した感じです。

やるからには僕らもフェアでいたいし、熱を持っていきたい。いろいろな主宰者を見てきたけど、ひとを束縛するだけあって、やっぱりみんな熱がありますよね。僕はマジですよ、本気でいきますよって、本気度を今一生懸命アピールしているところ。束縛するからにはそれなりに責任を取っていくけど、あなたもそれなりに責任取るつもりで来てくださいね、と。



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