バレエのリフトのコツを学びましょう

バレエのリフトのコツを学びましょう

男性ダンサーがアダージオクラスで指導するポイントがあります。男性と組んだことのない女性からすると、未知の世界の話のようにも聞こえる指導ポイント。やはり経験してみないとわからないことが沢山あります。
 

 

バレエのリフトのコツ1: 男性に体重を預ける

男性が女性を持ち上げるリフトのコツ

男性が女性を持ち上げるリフトのコツ

男性プロダンサーがアマチュア女性バレエダンサーに強調して指導していることのひとつに、「重心をもっと男性に預けてください」 というのがあります。男性を 「バー」 だと思って踊って良いというものです。バーだと上手に体重を乗せられるのに、いざ男性の腕となると、遠慮してしまうのです。生身の人間を相手に踊ろうとなると、やはり遠慮するのは当然かと思いますが……。最初のうち、体重を預けることはやすいことではないのですが、「慣れ」 が解決してくれます。男性ダンサーと何度かレッスンしているうちに慣れてきます。

◎体重を預けるコツ
男性のことを「バー」 だと思うこと。女性が男性に体重を預け手くれれば、リフトがし易くなります。
 

バレエのリフトのコツ2:男性から逃げない

日本の文化がそうさせるのだとは思いますが、日本人は他人とのスキンシップを恥ずかしいと思う傾向がありますね。西洋ではスキンシップは盛んで、挨拶で普通にハグをします。そうした西洋の文化の下では、男性と踊ることは抵抗のないことではないでしょうか。ですが、日本の文化の下で育った日本人にとって、男性と踊ることは大きなチャレンジです。

そうした背景からか、男性と踊るときどうしても遠ざかってしまうことがあります。男性の腕や肩にしっかりと届かなくてはいけない女性の手が、届かないのです。頭ではわかっていてもからだが上手に反応しないようです。少し勇気を出して距離を縮めてみたいところです。

◎逃げないコツ
まずは勇気を出しましょう。男性は女性ダンサーと沢山組んでいるので、慣れています。女性が逃げると本当に踊りづらいものです。
 

バレエのリフトのコツ3:折るのは腰ではなく、肩甲骨の下

女性が大きく背中を反りながら行うリフトがあります。ジゼルの2幕に出てくるグラン・ジュッテのリフトなどが有名でしょうか。背中が大きく反られているように見えますが、男性が女性に強調するのは、「腰ではなく、肩甲骨の下で折って」 というものです。腰で反ると、上半身に力が入らなくなるので支えづらいということなのです。腰はまっすぐするように力を入れることで上半身を強く保てるようになります。
グラン・ジュテのリフトだけでなくどのリフトでも、女性が上半身を反るときは腰からではなく、肩甲骨から折るのが鉄則です。後ろのカンブレを行えば良いということです。後ろにカンブレするときの注意点も同じく、「腰からではなく、肩甲骨から折る」 ですね。

◎肩甲骨の下で折るコツ
腰から折るのはとても簡単ですが、上半身の強さを得られません。クラシック・バレエの基本どおり、背中を反るときは腰からではなく肩甲骨から。コツは、首の上の方から一つずつ骨を折るようにすることです。そうすれば肩甲骨の下で上手に折ることが出来るようになります。


男性と一緒に踊るパ・ド・ドゥでも、女性一人で踊るソロでも、基本はまったく同じです。普段のレッスンの延長に男性と一緒に踊るパ・ド・ドゥがあります。まずは基本に忠実に日々のレッスンを行ってみましょう。機会があれば、男性とぜひ沢山踊って 「慣れ」 ていただきたいと思います。


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