バレエ/大人のためのバレエ

ロシアから来た新しいトレーニング

「アンクルトレーニング」 はまだまだ日本に普及していないエクササイズで、ロシアで新体操選手のために開発されたものです。さて、このトレーニングは、バレエに有効でしょうか?

執筆者:石島 みどり

ロシアから来た新しいトレーニング

バレエの上達に役立つエクササイズはたくさんあります。ピラティス、ジャイロキネシス、ヨガ、バー・オ・ソルなどなど。興味のある方は、次々と開発される新しいエクササイズ情報に詳しいのではないでしょうか? 

ロシアから来た新しいトレーニング「アンクルトレーニング」

ロシアから来た新しいトレーニング「アンクルトレーニング」

「アンクルトレーニング」 は、新体操選手のために、ロシアで開発されたトレーニングです。世界新体操個人総合三連覇を果たしたヤナ・クドリャフツェワ選手のコーチである、エレナ・カルプシェンコ氏が開発した、コーディネーション能力を高めるエクササイズです。審美系スポーツの代表である新体操は、バレエと共通する動きがたくさん出てきます。その新体操の世界チャンピオンが行ってきたエクササイズだけあって、バレエとの相性が良さそうです。


アンクルトレーニングで鍛えられる能力

500グラムのアンクルウエイトを使い、コア (体幹) とバランス能力、そして四肢を自在に動かすコントロール力が鍛えられます。また、バランス能力の中でも一番大切な深部感覚を鍛える事ができるとされています。

アンクルウエイトを使って、脳のトレーニングをすると考えると、理解しやすいかもしれません。司令塔の脳を鍛えることで、身体のパフォーマンス能力を向上させます。


アンクルトレーニングの代表的なエクササイズ紹介

■ルティレ
・立位の状態から片脚をルティレにします。ルティレの膝の内側にアンクルを挟み、アンクルが落ちないように脚を維持します。
・アンクルを挟んだ脚で、ターンインとターンアウトを繰り返します。
・軸脚は最初のうちはパラレルでも構いませんが、エクササイズに慣れたら、ターンアウトにしましょう。
・もっと慣れたら、軸脚をルルヴェにしましょう。
※ピルエットでルティレのポジションキープが難しい人にお勧めのエクササイズです!

■ルルヴェ・ラン
・立位の状態から片脚の足首の上にアンクルを乗せます。
・アンクルを落とさないようにゆっくりと動脚を前の90度まで上げていきます。
・フレックスの状態から徐々に足首を伸ばしてアンクルが落ちないようにコントロールしましょう。
・慣れたら軸脚のターンアウト、動脚のターンアウトを行いましょう。
・もっと慣れたら、軸脚をルルヴェにしましょう。
※横にも同様に上げましょう。脚がたくさん上がるようになりますよ!

■ロン・ドゥ・ジャンブ
・上記の 「ルルヴェ・ラン」 で上げた脚を、前から横へ、横から前へとロン・ドゥ・ジャンブさせましょう。
・慣れたら軸脚のターンアウト、動脚のターンアウトを行いましょう。
・もっと慣れたら、軸脚をルルヴェにしましょう。
※動脚につられて、上半身が傾かないように注意しましょう!

まだまだたくさんエクササイズがあります。バレエに大変有効な代表的なエクササイズを紹介しました。「アンクルトレーニング」 についてもっと詳しく知りたい方は、HP (http://ankle-training.com/) をご覧下さい。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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