権限を行使するかどうかがリーダーシップの分かれ道

権限を行使せず、自然にリーダーシップを発揮できれば真のリーダーである

権限を行使せず、自然にリーダーシップを発揮できれば真のリーダーである

先日、某大手企業幹部へのリーダーシップ研修において、一緒に取り組んでいる著名なコンサルタントの方が印象に残る言葉を発せられました。それは“権限を行使してメンバーを統率するのがマネジメントであり、権限を行使せずに統率できるのがリーダーシップである”と。なるほど!と共感した次第です。

言葉をかえると、マネジメントとはリーダーシップ・統率力を円滑に発揮させるための仕事上のルールや役割分担などの管理や仕組み作り、つまり、環境の整備であるということです。

マネジメント能力とリーダーシップ能力はヒューマンスキル(人間系能力)と言われ、人間を対象にした能力です。今回は権限を行使せずに統率できるリーダーシップの要件について考えてみたいと思います。

リーダーシップ、7つの要件

以下、7つの要件を提示します。これらをヒントに、“あの人ならついていこう、あの人はなんとなく胡散臭い”と思わせる何かを探っていただければと思います。

第1要件:技が卓越していること
専門的能力、実務能力が高い人はその組織の中で信頼されます。一番技量が高い人は尊敬の的ですし、一番のお手本になり得ます。リーダーシップを自然発生的に捉えれば、まずは技を磨き、レベルを上げていくことです。その組織の中で卓越したレベルになればメンバーを統率できるようになります。

第2要件:人柄が良く、人間的に魅力があること
技能のみならず、人間性も兼ね備えていれば鬼に金棒です。人柄がよく、人間的に魅力があれば、心でメンバーを統率できることでしょう。そのためには、日頃から善い行いをして徳を積み上げ、人からの信頼をコツコツと獲得することに尽きることでしょう。さらに器を大きくするのであれば、多種多様な方々と接することで違いを尊重し認め合う包容力が生まれます。

第3要件:利他主義の精神がベースにあること
いくら能力があっても自分のことしか考えていない人には人はついていきません。組織のために犠牲的精神を払い、無我無欲で貢献している人にはフォロワー(追従者)が生まれます。理念やビジョンを共有・共感し、目標実現のためにリーダーの支援をすることはメンバーとして当然のことと言えましょう。

以下、次頁で残りの4つの要件を提示します。