「ここぞ」という大切な場面での失態や、また、どう対処したらよいか困惑した時のことを思い出して下さい。慌てたり落ち込んでしまうと、その後の会話や商談もギクシャクし、全てがうまくいかなくなってしまいますね。でも、諦めなくても大丈夫です。そんなクライシス場面でも、相手の心情を第一に考えつつ、上手に切り抜けていくコツを確認して参りましょう。


名刺を忘れてしまった!

クライシスなシーンでのマナーも押さえておきましょう。

クライシスなシーンでのマナーも押さえておきましょう。

ビジネスでの大切な顔合わせや商談なのに名刺が見つからない! と慌てた経験はありませんか? 会場に向かう途中で「あ、入れ忘れた!」とドキッとしたことがある方も少なくないでしょう。

こんな時、通常は「申し訳ございません。ただ今、名刺を切らしておりまして… 」という決まり文句を伝え、恐縮しながら相手の名刺だけを受け取る、とされていますね。しかし、もし名刺をすべて切らしてしまっていても、いただいた名刺を収納する『名刺入れ』はあるはず。これでは、名刺入れごと持ってくるのを忘れたことが容易に相手にわかり、かえってマイナス印象を与えることとなってしまうでしょう。

名刺交換があると分かっていながら、名刺入れを『家や会社で入れ忘れてしまった』というのは、だらしない人、ミスをする人という印象を与えてしまいます。これを少しでも和らげるため、「切らしている」ではなく、『出先に置き忘れてきてしまった』という趣旨の言葉を伝えた方が、ベターかもしれませんね。


名刺を落としてしまった!

名刺交換での失敗も少なくありません。

名刺交換での失敗も少なくありません。

名刺交換の際に、相手の名刺や自分の名刺を床に落としてしまったら?! お渡しする前に自分の名刺を落としてしまった時は、拾った名刺をそのままお渡しするのはNGです。必ず、もう1枚新しいものを取り出して、お詫びとともにお渡ししましょう。

もし、いただいた相手の名刺を落としてしまった場合は、すぐに拾い上げ、「申し訳ございません。大変失礼いたしました」と丁寧に謝ることが第一です。尚、どちらの場合も、「申し訳ありません。緊張してしまいまして… 」とひと言つけ加えることにより、場が少し和むかもしれませんよ。


手土産を買い忘れた!

上司や先輩のご自宅へ招かれた時や、大切なクライアント先へご挨拶に伺う、という手土産が欠かせないシチュエーション。もし用意し忘れたことを、相手先の最寄駅に着いてから気づいたら… ? 本来、訪問先の駅周辺やご自宅の近所で購入することは、「ろくに準備しないで直前に慌てて買った」という好ましくない印象を与えてしまうので避けるべきです。しかし、手ぶらで行くわけにはいかないので、先ずは急いで購入しましょう。

その上で、『前々からちゃんと考え、用意していたが、〇〇の理由によりお持ちできなかった』旨を伝えお詫びして下さい。「自宅近くの美味しい〇〇をぜひ召し上がっていただきたいと思い参りましたら、本日臨時休業でして… 」「先週からご用意しておりました〇〇の賞味期限が昨日だったことに先ほど気づきまして… 」など。少々心苦しくはありますが、相手の方を不快にさせないことを第一に考えて言葉を選ぶのも、大切な大人のマナーです。


セクハラされた!

セクハラも想定し、対処法を考えておくことが大切。

セクハラも想定し、対処法を考えておくことが大切。

上司や取引先の方に、無理やり誘われたり迫られたりするというクライシス場面。その時になって慌てるより、予め想定しておけばスムースに切り抜けられる可能性が高くなります。

先ずは、相手を正気に戻してあげることが重要。「〇〇さん、一旦落ち着いて下さい」と冷静に伝えてみるのは効果があるようです。また「あ、そう言えば… 」と、その方の上司やご家族の話をしてみるのも、我に返らせるきっかけとなりますね。もちろんこれは、女性のみならず、男性へのセクハラ対策でも使えます。


今後、突然あなたを襲うクライシスシーンでも、相手が不快に感じる気持ちを軽減させるこを優先し、納得される言葉を選べるよう、慌てず落ち着いて対処して下さい。


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