クラウドファンディングとは
クラウドファンディングのクラウドは「群衆」のこと
クラウドファンディングの種類
このクラウドファンディング。お金を出す人にとって、そのお金がどのような位置づけなのかによって種類がわかれます。主に以下の3つがあります。1.寄付型
寄付型のクラウドファンディングは、起業家が行うプロジェクトに対して出すお金が寄付にあたるもの。出資者にとっては、何の見返りも求めず、ただそのプロジェクトの行く末を見守り、応援するということになります。自然と社会起業のようなプロジェクトに限定されてしまいます。
2.金融型(融資型、株式型)
金融型のクラウドファンディングには、いろいろな種類があります。代表的なのが融資型と株式型。融資型のクラウドファンディングとは、個人間のお金の貸し借りをインターネット上で事業者が仲介する方式。超低金利でお金を借りられる今の、日本ではその必要性も薄く、ほとんど行われていません。
株式型のクラウドファンディングは、インターネット上で、誰もが未公開企業に株として出資できる方式。今まで、日本では法規制によりいろいろと壁があり、ほとんど普及していませんでした。ただ、2015年4月に株式型を利用しやすくするための法改正が行われることになっているため、今後は普及する可能性を秘めています。
3.購入型
購入型のクラウドファンディングは、ファン(サポーター)が共感するプロジェクトにお金を出すかわりに、なんらかのリターンを得る権利を買うもの。3類型の中では制約が少なく、現在、日本で一番普及しています。大きなクラウドファンディングサイトとしては3つあり、たくさんのプロジェクトが日々、多額の資金を集めることに成功しています。
参考情報:主なクラウドファンディングサイト
Makuake
CAMPFIRE
READYFOR?
起業家が購入型クラウドファンディングを利用するメリット
起業家が購入型クラウドファンディングを利用するメリットは、主に以下の3つです。1.資金調達の幅が拡がる
資金面や実績面などで金融機関の融資が通りにくいような場合でも、事業資金を集められる可能性があるという点 。たとえば、創業融資では経験3年以上とか、自己資金が融資額の2分の1以上といった形式的な要件があり、それが原因で審査を突破することが難しいこともあります。でも、そのビジネスが、実は魅力的で収益力があるビジネスだとしたら?そんなときに利用できるのがクラウドファンディングです。
2.活動をPRできる
クラウドファンディングサイトで多くの資金を集めているプロジェクトは、メディアにも注目されます。新聞や雑誌の取材を受けるなど、事業に関してPRが必要なスタートアップ時期の起業家にとっては、もってこいのPR手段となりえます。
3.ファンづくりの場として使える
起業当初はどうやってお客さんを集めることができるかがポイント。特に共感してくれるようなコアなファンを作ることができるかどうかが重要となります。クラウドファンディングサイトを使えば、サイト上でプロジェクトのPRをしつつ、ファンづくりができます。起業家から活動報告をしたり、逆にファンが応援メッセージを書きこんだり。インターネットを最大限に活用できるのです。