香水の作り方

香水の作り方

香水は、数十種類の香料を調合して出来た芸術品です。

香水は、数十種類の香料を調香してできた
芸術品です。主な成分は、香料、エタノール、精製水によってつくられています。

そこで重要になるのが、香りの元となる「香料」です。天然香料は約200種類、合成香料は約3000種類を超えるくらいあると言われ、それらの香料を使い、数十種類の香料を組み合わせていきます。

組み合わせた香料にエタノールを入れ、ゆっくり混ぜます。次に、精製水を加え更によく混ぜると香水が完成します。
   

容器や無水エタノール等準備するもの

ピペット・・・香料を計るための用具。なければ、スポイトで代用も可。
ムエット・・・香料や作品をチェックするための紙。
ビーカー・・・香料をブレンドする際に使用します。小さなガラス容器でも可。
無水エタノール・・・無水エタノールはエッセンシャルオイルなどと精製水をなじませる役割をします。(薬局で購入できます。)
遮光瓶・・・ブレンドした香料を保存するためのボトルです。
香料・・・天然香料(精油、アブソリュートなど)、合成香料など
電子はかり・・・少ない容量を量れるものがベストです。
 

調香のプロセス

香りのイメージ

 調香の手順では、香りのイメージが大きなポイントの1つです。

調香をする手順として、まず、自分が創りたいと思う香りのイメージを具体的に描き、そのイメージを出来る限り言葉にし、ストーリーをつくります。

次に、使用する香料とその配分を決めます。
基本的な処方の目安としては、トップノート 15% 、ミドルノート 30~70% 、ラストノート 15%~55%を使用します。

一般的に、トップノートには柑橘系やグリーン系など揮発しやすい香料を使い、
ラストノートには、動物性香料や樹脂系など持続性のある香料を使います。
ミドルノートは、「香水のハート(核)」となるので、イメージをより表現できるような香料を使います。

香りは、1~2週間熟成させると、香料同士がなじみ、香りの印象が変わるため、時間をおいて香りを確認することも大事です。
熟成した香料は、ムエット(賦香紙)に付けて香りをチェックし、イメージ通りの香りになっているかをチェックします。
 

香りの処方箋の記入手順

  • 香りのイメージを、処方箋に記載する
  • 日付を書く
  • 使用する香料の決定
  • 試作
  • チェック
  • 香りのネーミング を決める
  • 備考
 

調合方法・フレグランスの設計方法

調合方法として、トップノート、ミドルノート、ラストノートと言う風に、時間経過から見たフレグランスの設計法の他に、香料から見たフレグランスの設計法があります。

まず、どんな香りをつくるのか、どこに力点をおくのかを決めて構想を練っていきます。構想がまとまったら、香りの骨格「ハートノート」を、時間をかけて納得がいくまで設計を繰り返します。

次に、調和する鼻あたりの良い香料を加えていきます。
特に真っ先に香るトップノートは、人間社会でいえば「第一印象」です。
次に、荒削りなところがないかチェックし、それにあった香料を補いながら香りをまろやかにしていきます。これが調和剤という役目をもつ香料です。
そしてもう1つ、変調剤は、隠し味の役割を果たす香料です。

近年では、「持続性があること」に関心が高まりそれらの機能を持つ香料を保留剤といい、動物性香料やバルサム・樹脂状香料などが相当します。
 

調整作業

調合(ブレンド)を終えてから約1週間熟成させエタノールを20%に希釈し、これをまた1週間位熟成させて実際に肌に使用し、揮発や持続を観察します。大体自分の期待している方向になっていれば、微調整を行い完成させます。
 

天然香料と合成香料

天然香料とは、花や果実、樹木や枝、葉や茎など、さまざまな部位から採れるものを指します。また、天然香料は、国や気候、素材の種類や部位、製造方法や製造条件などによって、それぞれ異なった生成物が出来上がります。
私は、エジプトで香料を仕入れていますが、例えば同じバラの花でも、花の積む時期や、そのバラの状態や気温や湿度、使用する窯の温度や水の量によっても、香りが少しずつ異なります。
一方、合成香料は、産地や気象状況によって香りやコストが異なる天然香料に比べて品質のばらつきがなく、大量生産で安価で安定した供給ができます
 

薔薇の香料が高価な理由

薔薇の精油はとても高価

精油の女王と呼ばれる薔薇は、大変希少価値の高い精油として有名です。

薔薇は「精油の女王」と呼ばれ、エレガントでゴージャスな香りがとても印象的です。更に、1gの精油を採るために、約2000個のバラの花が必要といわれ、大変高価な精油としても有名です。これは、花びらを育て収穫し抽出するまでの人件費などがかかるのに対し、抽出した時のオイルの量が少ないこと、そしてバラの需要が多いことから、とても高価なのです。
古代エジプトのクレオパトラをはじめ、中世ヨーロッパの貴族たちなどにも愛され、現在でも多くの女性たちを魅了しています。
 

お金持ちになれる?動物性香料「アンバーグリス」

アンバーグリスは、抹香鯨の胃や腸にできる病的結石で、イカを食べる抹香鯨の体内にイカのくちばしなどが蓄積して結石となり、体外へ排出します。
以前、テレビのお宝鑑定番組で砂浜に打ち上げられたアンバーグリスが登場し、あまりの高値に驚いたことがありましたが、捕鯨が禁止されている今となっては、この香料はさらに希少価値が高く大変高価な香料となっています。
 

植物性香料「ベルガモット」は、突然変異?

アールグレイの香りづけとしても有名なベルガモットは、比較的暑さには強く寒さに弱くデリケートな木です。ビターオレンジの木にマンダリンオレンジを接木した、交雑種であると推定されています。
果実は小さなオレンジのようで表面にブツブツしたへこみが特徴のベルガモットですが、その約90%がイタリア産と言われています。

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