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マチュー・ガニオ『美の饗宴』インタビュー!(3ページ目)

パリ・オペラ座バレエ団エトワール マチュー・ガニオが、日本の伝統芸能・能と異色のタッグを実現! 2015年新春、能楽堂をステージに『美の饗宴』を繰り広げます。ここでは、来日を控えたマチューにメールインタビューを敢行! 上演の経緯と舞台への想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


今回披露される日本初演のソロ作品『それでも地球は回る』と『タイス瞑想曲』について、それぞれの魅力、作品への想いをお聞かせください。

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『それでも地球は回る』

マチュー>『それでも地球は回る』は、オペラの歌曲で踊る、美しくフィジカルでモダンな作品です。

私はまだソロを踊ったことがなく、誰か相性の良い振付家に私のためのソロを創作してもらえないかと考えていたところでした。

 
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ジョルジオ・マンシーニ

現在ジョルジオ・マンシーニが私とドロテ・ジルベール(パリ・オペラ座バレエ エトワール)のためにフィレンツェで12月28日初演の『トリスタンとイゾルデ』の新振付をしてくれている最中で、彼の作品がとても気に入っています。ソロの振付も彼にぜひお願いしたかったのですが、時間がなく、最終的に『それでも地球は回る』のソロを踊らせてもらうことになりました。

『タイス瞑想曲』は両親(ドミニク・カルフーニとデニス・ガニオ)のために創作された作品で、私と妹のマリーヌにとってはいつか踊らなくてはならない作品でもありました。これまでさまざまなダンサーがこの作品を踊っていますが、多くの方が両親の舞台をよく覚えていてくれるので、やはり特別な感情がありますし、大きな責任とプレッシャーを感じます。

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マリーヌ・ガニオ

マリーヌは踊ったことがあるのですが、私は今回が初めて。2歳のときに踏んだ初舞台が『マ・パヴロワ』(『タイス瞑想曲』を含む)だったのですが、これまできちんと踊ったことはありませんでした。両親の足跡を踏むように、妹と共にこの作品を紹介するチャンスをもらえたことに感謝します。

どうなるか私自身も楽しみですし、みなさんもぜひ楽しみにしていてください。本当にうっとりするほど美しい音楽と振付けです。私も、みなさんを魅了できるように踊りたいと思います。

『それでも地球は回る』と『タイス瞑想曲』、どちらも私にとって初めて踊る作品です。両作品とも音楽もとても素晴らしく、きっと伸び伸び踊れるのではないかという気がします。

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マチュー2歳、初舞台の写真 (C)Michel Lidvac



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