3.インスピレーションのあるビジョンを語ること
ピピッとくるかどうかが成功への鍵なのです
左脳がコントロールしている「論理」というよりも右脳がコントロールしている「感性」が重要です。「論理」は要素還元主義であり、“木を見て森を見ず”という形に陥りやすいものです。「感性」は全体洞察主義なので全体を把握するのには優位のように感じます。
卓越した経営者は左脳のみならず右脳も働いている印象があります。そのためには常に五感を駆使して全体を捉えることが有効ではないでしょうか。頭でっかちにならぬよう心掛けていきましょう。
4.単体ではなく、パートナーシップを組むこと
今日はネットワーク社会ですので、他と連携することが求められます。繋がることがキーワードです。対等な関係でパートナーシップを組むためには自らのレベルを上げることに他ならないのです。発展している会社は自社のみで研究開発(R&D=リサーチ&デベロップメント)をするのではなく、プロクター&ギャンブル社のようにC&D(コネクティング&デベロップメント)というコンセプトで他と連携しながら研究開発を行っています。
組織論が変わり、単独組織ではなく、いかに他とパートナーシップが組めるかが求められます。組織から個人にパワーシフトしています。会社対会社というよりも、個人対個人という繋がりがますます重要になっていくことでしょう。社内外の人脈形成は重要な戦略です。
5.困難な中間期を乗り越える、粘り強さがあること
新規事業や新商品が卓越したものであっても市場に浸透するまではかなりのタイムラグがあります。成功するまで覚悟を持って取り組むことが必要です。最後まで諦めない強い意志が成功の最低必要条件です。失敗するほとんどの場合この部分が弱いことから生じます。腹を据えて取り組んでいく姿勢こそが大切です。“成功の要諦は成功するまで続けることである”という格言は経営の神様として謳われた松下幸之助さんが言ったものです。
レベルのことを日本では“流”という形で表現します。3流で終わる人はそのレベルで諦めた人、2流で終わる人、1流で終わる人も然りです。グローバルレベルの超一流まで辿り着いた人は最後まで諦めなかった人なのでしょう。