お菓子業界の異端児 シャトレーゼとは

クリスマスケーキ

今年のクリスマスはどんなケーキが食卓に並ぶか

シャトレーゼという名前を聞いたことがあるだろうか?シロガネーゼやアシヤレーヌのように白金や芦屋に住む女性たちの名前ではない。今、人気急上昇中のお菓子メーカーの名前だ。

このシャトレーゼ、都心部に住む人にはあまり馴染みがないかもしれないが、店舗数約450店舗、年商約500億円という優良企業だ。優良企業ではあるが、業界のなかでは異端とも言える手法で成長してきた。シャトレーゼがメインで扱うのはアイスクリームやケーキなどの洋菓子だが、和菓子もあれば、ワインの量り売りもある。人気の理由は「安くて美味しい」ということだ。そのメニューのいくつかを見てみよう。

・スペシャル苺ショート  280円
・半熟スフレチーズケーキ 194円
・キッズショート  108円
・豆のきわみ やわらかあずき抹茶ミルクバー 86円
・小さなプリンバー6本入り 129円
・十勝あずきバー 64円
・芋どら焼き  86円
(※2014年12月1日現在)

都心部に住む人に馴染みがないのは、彼らの出店場所にある。彼らの出店場所は主に郊外だ。都心部には出店しないし、デパートやショッピングモールにも出店しない。出店場所は郊外でも決して交通の便が良いと言えない場所にもある。それでもシャトレーゼの駐車場には、いつも車が溢れているのだ。シャトレーゼの商品買うためだけに、人々は集まる。今年のクリスマス商戦でも好調な数字を残すに違いない。


シャトレーゼの成長を支えるもの 

シャトレーゼの成長を支えているものはなにか。その基礎となるものにアイスクリーム市場の拡大がある。

じつは今、アイスクリーム業界が注目だ。ハーゲンダッツやコールドストーンのようなアイスクリーム専門店。それに加えてゴディバやリンツのようなチョコレート業界の人気店もアイスクリームを販売している。売れ筋を取り揃えるコンビニエンスストアを見てもアイスクリーム市場の盛り上がりは明らかだ。ハーゲンダッツ、コールドストーン、ゴディバのような300円前後の高級アイスクリームだけでなく、ガリガリ君のような低価格アイスクリームも人気だ。

またコンビニのアイスクリーム販売の位置も変わってきている。かつて店の端の方にあったコーナーも、今は店の中心やレジ前にあることが多い。しかもそのコーナーの大きさも広がっている。アイスクリーム業界の盛り上がりは駅の構内を見てもわかる。東京の地下鉄を中心に、セブンティーンアイスの自動販売機が置かれている駅のホームは少なくない。アイスクリームメーカーの動き、コンビニやスーパーの動き、駅の動きを見れば、アイスクリーム市場がかつてないブームになっていることは数字を見るまでもなく明らかだ。

こうした業界の人気のなかで、シャトレーゼは「安くて美味しい」アイスクリームを提供し、確実に存在感を放っている。

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