くすみ、クマ、シミなどあらゆる肌トラブルの原因に
肩こりなどの原因として知られている血行不良。実はお肌にとっても大敵ということをご存知でしょうか? 顔色が優れない、くすんだ感じがする、クマが目立つ…。これらの症状は血行不良が原因かもしれません。肌の色は、血色とメラニン量の影響を大きく受けています。血流が滞っていると、肌の赤味が減少し、黄色みや黒ずみが目立ち濁ってくすんで見えます。また、皮膚の新陳代謝が悪くなることで角質が厚くなり、メラニン色素が沈着して肌の透明感も失われてしまいます。特に皮膚の薄い目元は他の部分よりも影響を受けやすく、うっ血した静脈血がクマとなって透けて現れます。
そして、シミや老化など肌への悪影響を与えるのがターンオーバーの遅延です。血行不良になると血管が収縮し、肌の栄養源となる血液の血流が滞ってしまいます。その結果、細胞が必要な栄養や酸素を得ることができなくなり、新陳代謝であるターンオーバーが遅くなってしまうのです。
マッサージや温めケアで血行不良を改善
血行不良を改善するためには、血流を促すマッサージが効果的です。マッサージは肌を強くこすらないようオイルやクリームなどをつけて行いましょう。リンパの流れを意識して行うとより効果的です。また血管を拡張して血行を促すために、温めケアも有効です。蒸しタオルやスチームなどで肌を温め、さらに半身浴などの入浴も全身の血流を促進します。交感神経を優位にさせる疲労やストレス、寝不足、冷えなどは血行不良の原因に。ストレッチやウォーキングなどの軽い運動で定期的に体を動かすと、ストレスを解消し血液の巡りを良くします。全身のストレッチはリラックス効果もあり、副交感神経が優位になることで血流促進にもつながります。
食生活から血管をキレイに
生姜は加熱して摂取するのが鉄則!
血管年齢を若く保つためには、健康な食生活が欠かせません。冷たい飲み物は避け常温もしくは温かい物をとりましょう。また食品では旬の野菜を摂るように心がけましょう。冬が旬の野菜(生姜、ごぼう、レンコン、ネギ、たまねぎ、かぼちゃ)など根菜類は体を温めます。夏が旬の野菜(トマト、きゅうり、レタス、キャベツ)は体を冷やすので要注意。生姜は体を温める代表的な食材ですが、生で摂取するとかえって体を冷やしてしまいますので、熱を加えて調理するようにしましょう。