フランスの寒さ対策! 防寒とおしゃれについて
フランスの寒さ対策! 防寒しながらおしゃれを楽しむ
「バカンス」や「地中海」などのことばから、フランスは温暖な気候の国と考えていらっしゃる方も多いかもしれません。実際には、南仏でさえ北海道より北に位置しており、山沿いの地方では積雪量もかなりあります。石畳の多いパリでは、冬はかなり冷え込みます。冬のパリを旅する予定の方は防寒対策をしっかりしてください。
では、パリに住む人々はどんな防寒対策をしているのでしょうか。
防寒しながらも元気な色を取り入れてすてきにおしゃれを楽しんでいる人もいますが、「とにかく防寒対策」と、ニット帽を目深にかぶり、鼻までマフラーでぐるぐる巻きにしてかろうじて目だけ見えているような人もいます。
どうやら、おしゃれを楽しみたくても、厳しい寒さには勝てないというのが本音のようです。
フランスで人気の防寒アイテム
気温が0度前後になると風も冷たいので、隙間風の入らないようにニット帽+マフラー+手袋をセットで取り入れている人が多いように思います。美容院で完璧に髪をセットしたマダムは別ですが、老若男女思い思いのニット帽を愛用しています。ニット帽+マフラー+手袋は、冬場になるとお揃いの素材やモチーフのセットで売り出すようになるので、クリスマスのプレゼントとしても便利なアイテムでもあります。
他にも重ね着をしたり、厚手の靴下や内側にボアの付いたブーツをはいたり、と寒さをシャットダウンして、少しでも快適に過ごせるようなアイテムを取り入れているようです。
フランス人の見えない防寒
コットンの防寒用下着は根強い人気
ちょっと驚く? フランスの防寒アイテム
耳あてつきの帽子と防寒フード
顔の部分だけくりぬいたような形をしているニットの帽子とマフラーが一緒になったようなもので、主に幼児が使います。
この防寒フード、フランス語で cagoule (カグール) と呼びますが、「目と口だけだした覆面」というちょっとビックリするような意味を持つことばでもあります。
街中でこの防寒フードを利用している大人はいませんが、スキー用の防寒フードは大人用も存在します。
日本でパイロット帽、ロシア帽と呼ばれているような耳と額に垂れの付いた帽子を被っている人もよく見かけます。
室内防寒アイテム
ところで、一般家庭では隙間風の入るアパルトマンも少なくありません。長くて寒い冬の夜には、暖をとるアイテムも愛用されています。人気があるのは、湯たんぽと室内履きです。湯たんぽを愛用している女性が多いのに驚きます。昔風の金属製湯たんぽ
いずれも、やけどをしないよう使用法に注意が必要です。
室内もふかふかのブーツで
防寒アイテムいろいろフランス語
ではここで、防寒アイテムのフランス語を紹介しましょう。・耳あて un cache-oreilles (アン カッシュ オれイユ)
・帽子 un chapeau (アン シャポー)
・ニット帽 un bonnet (アン ボネ)
・防寒フード une cagoule (ユヌ カグール)
・耳と額にたれのある帽子
un bonnet russe (アン ボネ るス)または une chapka (ユヌ シャプカ)
・マフラー/襟巻き une écharpe (ユヌ エシャるプ)
・ネックウォーマー un cache-cou (アン カッシュ クー)
・手袋 des gants (デ ガン)
・ミトン des moufle (デ ムフル)
・湯たんぽ une bouillotte (ユヌ ブイヨット)
・室内ばき des chaussons (デ ショソン)
※発音表記は、区別をするために、R の音はひらがなで、L の音はカタカナで表示しています。
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