ノルウェー/ノルウェーの観光・世界遺産

アナ雪の世界観が体験できる!ノルウェー民族博物館

ノルウェー民族博物館は、国内最大級の屋外博物館。1500年代以降の160棟の建築物と23万点もの民芸品アイテムが保存・展示されています。映画『アナと雪の女王』の映画スタッフがインスピレーションを受けた、花と葉の模様が印象的なローズマリング柄、民族衣装のブーナッドなども展示されており、人気がさらに急上昇中の観光スポットです。

鐙 麻樹

執筆者:鐙 麻樹

ノルウェーガイド

ノルウェーのライフスタイル、建築物、デザインの文化と歴史を伝える博物館

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首都オスロにあるノルウェー民族博物館は、23万点もの展示物を誇る、ノルウェー最大規模の屋外博物館。1500年代からの民芸品や衣装が展示されており、地域ごとの伝統的・歴史的な建物も屋外で再現されています。映画『アナと雪の女王』の影響で、注目度が急上昇中の人気観光スポットです。
屋内

敷地内を歩いていると、小さな村を訪れたような気分になるかも!? Photo:Asaki Abumi

屋外の敷地内を歩いていると、まるで小さな村の中にテレポートした気分になるかもしれません。馬や牛などの本物の家畜も飼育されており、夏になるとフォークダンスなどのイベントが行なわれ、頻繁にテーマを変えた展示も開催中。冬のクリスマスマーケットは人気があり、12月の週末にオスロを旅行予定であればぜひチェックしておきたいイベントです。(別記事「オスロのクリスマスマーケット」)。

ハイライトはスターヴ教会!

スターヴ教会

オールブラックの色合いが印象的な木造のスターヴ教会 Photo:Asaki Abumi

アナ雪のお城のモデルとなっているのは、スターヴ教会と呼ばれる中世の木造教会。中世時代は1000棟あったとされる木造教会も、現在は28棟しか現存していません。その1棟である1200年当時のゴル・スターヴ教会が、ゴルという地域から現在の民族博物館内に移転しました。

アナ雪の実際のモデルとなっているのは、ノルウェーのラールダル市にあるボルグルンド・スターブ教会ですが、民族博物館内にある教会もスタイルが酷似しているので、映画の雰囲気を味わうことができるでしょう。木製でダークな色合いの様は、石造りでステンドグラスが印象的なヨーロッパの白い教会とは対照的! また、西部にあるウルネス・スターヴ教会はユネスコの世界遺産にも登録されています(別記事「ノルウェーの世界遺産」)。

カラフルな木造建築物、ローズマリングと民族衣装!

オールドタウン

ベルゲンにある世界遺産ブリッゲンを連想させる、カラフルで可愛らしい建築物が立つ「オールドタウン」のセクション Photo:Asaki Abumi

ローズマリングの容器

ローズマリング柄のデザインの工芸品が大量に展示されている Photo:Asaki Abumi

敷地内には「オールドタウン」(ノルウェー語でGamlebyen、ガムレビーエン)と呼ばれるカラフルで小さな木造建築物が並ぶ区域があります。オスロは1624年に大火事にみまわれ、その後に復興された1600年代以降の建築様式が再現されています。

バラの花と葉の模様が描かれた「ローズマリング」と呼ばれるフォークアートや、民族衣装の「ブーナッド」も展示されており、これらはアナ雪の作品中でも登場します(登場人物の衣装の模様や、室内インテリアの装飾は要チェック!)。ノルウェーの編み物ブームは一部の北欧ファンの間でも知られていますが、博物館内にある編み物コーナーをはじめとした、ノルディック柄やローズマリングの刺繍や編み物の展示も見ごたえがあるでしょう。

ミュージアムショップでお土産探し

ミュージアムショップ

民芸品のグッズなど旅行者に人気のお土産が揃うミュージアムショップ Photo: Asaki Abumi

チケット売り場の横にあるミュージアムショップもお土産探しにおすすめです。博物館内で展示されている民芸品の関連商品やノルディック柄のファッション、デザイン雑貨などが販売されています。160棟の建築物の中には、昔の雑貨屋やお菓子屋さんも再現されており、時期によってはキャンディーなどのスイーツを買うことが可能です。昔の民族博物館のあるビグドイ地区にはヴァイキング船博物館やコンチキ号博物館など、ミュージアムが点在しているので、お得な観光パスを利用して回ってみるとよいでしょう。

別記事
「オスロ観光案内所と節約旅行に役立つ観光カード」
「オスロの博物館を満喫!フィヨルド沿いビグドイ地区」

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外観

バス停から降りて目の前にある博物館 Photo:Asaki Abumi

Norsk Folkemuseum(ノルウェー民族博物館)
住所:Museumsveien 10, Oslo
電話:+47 22 12 37 00
営業時間:5月中旬~9月中旬は毎日10:00~18:00、9月中旬~5月中旬は月~金曜11:00~15:00、土・日曜11:00~16:00
休み:1月1日、5月17日、12月24・25日、12月31日
料金:大人1人120ノルウェークローネ
アクセス:バス30番Folkemuseet駅から目の前、夏(4~10月)はオスロ市庁舎前Rådhusbrygge乗り場からから出ているフェリーで、ビグドイ地区にあるDronningen乗り場で下船して向かうのがおすすめ。

※1ノルウェークローネは2015年1月現在、約15.7円。おおむね16円前後で推移。
※営業時間などのデータは時期によって異なるので、最新情報は公式HPで確認を。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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