住んでみないと分からないことは、修繕履歴、管理組合議事録で確認

ただし、古いマンションは、実のところは住んでみないと分からないこともあるものです。たとえば、築20年を超えると多くのマンションでは水漏れが発生します。自室内で水漏れが発生すると、そこでは暮らせない!という事態も発生します。

また、建て替えか大規模による延命かという検討が始まっているかもしれません。さらに、古いマンションにありがちですが、賃貸住戸比率の上昇や居住者の高齢化により生活上のトラブルも発生する可能性があります。こうしたことは、1、2回の現地見学だけではとうてい発見できるものではありません。

では、どうするか?

マンションの修繕履歴、管理組合総会や理事会の議事録の過去数年間分を、仲介会社の担当営業マンを通して見せてもらいかしょう。過去に遡ればのぼるほどそのマンションで何が起きているかが分かります。

さて、今回の相談者はこれを受けて、速やかに修繕履歴や議事録を手配し、入念にチェックしました。その結果、以外な事実が浮かびあがってきたのです。


検討中のマンションには意外な事実が判明

まずは、フラット35適合マンションというお墨付きがあっても、老朽化による生活被害からは免れられないということが次のようなことから判明しました。
  • 年に何回も屋上や住戸内からの水漏れが発生し、そのたびに修繕工事がなされている
  • ガス漏れも発生している
  • ネズミが発生し、建物内を走り回っている
古くなればなるだけ、修繕にかかる費用は嵩むものですが、この先の建物の維持・管理において、次の不安があることも分かりました。
  • 次の大規模修繕にかかる費用が現積立残高では不足し、早晩修繕積立金の値上げが必死である
  • 滞納者も複数おり、資金計画は良好ではない
様々な居住者が住んでいるため、生活習慣やマナーが異なると堪忍袋の緒が切れ、トラブルに発展することもありますが、そんな事象があることも分かりました。
  • 3階住戸の臭気に管理組合だけでは処理しきれず、自治体等も関与し改善を求めている
こうした事実をうけて相談者は、新婚生活を新居でと流行る気持ちをグッと抑えてこのマンションの購入を見合わせました。実に賢明な判断だと思います。


古いマンションの重要確認項目は……次のページ