マンション購入術/マンション情報収集術

空き家率の上昇で、マンション立地の選び方が変わる?!

2013年の日本の空家数は、総世帯数に対して13.5パーセントの空家率(総務省 住宅統計調査)となり過去最高となりました。人口減少に伴い、今後も空家は増加することが予測されています。これからのマンション立地選び、どう考えたらよいでしょう?

空家数

日本の空家率は増加傾向にあり、社会問題化しつつあります。

2013年の日本の空家数は約820万戸。空家の内訳を見ると、過半数が募集しているが借り手のついていない賃貸用の空家が429万戸、放置されている住宅(親が亡くなり相続したが放置されている住宅や募集せずに放置されている賃貸住宅)が318万戸と多くを占めています。売りに出しているが買い手がつかず空家になっている一戸建て、マンションも約31万戸ほど存在しています。


都心部の持ち家マンションですら、空室率は20パーセントを超えている

こうした空家は、地方や大都市圏の郊外部に多く、都心部のマンションには少ないといった印象を持っておられる方は多いのではないでしょうか。

2008年のデータなので、ちょっと古いのですが、東京都の区別持ち家マンションの空室率を見てみると、意外なことに20パーセントを超えている区が散見されるのです。しかもマンション立地としては人気のある千代田区、中央区、渋谷区などがです。

〈2008年のデータ〉
千代田区……約20パーセント、中央区……約37パーセント、港区……約8パーセント、渋谷区……約21パーセント、新宿区……約16パーセント、目黒区……約12パーセント、品川区……約19パーセント。

最新のデータによれば千代田区は約36パーセント、中央区は約28パーセントと空室率は上昇の一途を辿っています。

この事実は、マンション立地として人気が高いからといって千代田区アドレスや港区アドレスであればどこでもいい、といった面で立地を捉えるのではなく、点で立地を見ていく必要があるということです。点とは最寄駅を中心とした街単位がひとつの分かりやすい目安になると思います。

では、今後のマンション立地選び、つまり街選びはどのように考えればいいのでしょうか。


これからのマンション立地選びの一つ目のポイントは?……次のページ

あわせて読みたい

あなたにオススメ