四川の名物料理、ウサギの頭
四川省の友人が「これは四川の名物さ!」と紹介したその料理は、なんと「ウサギの頭」でした。四川ではウサギの頭料理を「老媽兎頭(ラオマートゥートウ)」、または「麻辣兎頭(マーラートゥートウ)」と言い、四川省の省都・成都市内であれば、至る所で売っています。この地域では夜になると「冷談杯(ランタンベイ)」へ行き、ビールを飲む習慣があります。冷談杯とは、夜がふけてからつまみをお酒とともに食べ、そして、仲間たちとわいわい話す場所のこと。日本でいう居酒屋のような場所です。冷談杯の料理はあらかじめ作られている料理が多く、お客さんは好きなつまみとビールを注文します。
ウサギの頭は冷談杯で人気のつまみの一つ。ちびちびとウサギの頭をかじり、ビールを飲む。ちょっと想像が難しいかもしれませんが、ビールのおつまみとしては最適。私も実際に勇気を出して食べてみると、ウサギ臭さもなく、非常においしい料理でした。
寛窄巷子にてウサギの頭を売っている屋台
ビールのつまみに!人気のお店
「老媽兎頭」の本場は成都市内から少しはなれた空港近くの双流県です。成都人の中で一番人気なのは、双流県にある「双流県老媽兎頭」というお店。双流県は成都市内からアクセスも悪いので、成都市内からタクシーで行くのがおすすめです。一押しのメニューは麻辣兎頭(一つ6元)、五香兎頭(一つ5元)。
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■双流県老媽兎頭
場所:四川省成都市双流県清泰路85号(老車站の近く)
営業時間:8:00~23:00
成都市内で人気のテイクアウト専門店「張麻辣」
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■張麻辣
場所:四川省成都市錦江区三聖街12号
営業時間:9:00~20:00
ウサギの頭の食べ方
四川でよく食べられる「麻辣兎頭」