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3階建て住宅で暮らす/3階建て住宅の基礎知識&ノウハウ

「光」を上手に取り込む3階建て住宅設計ノウハウ(2ページ目)

これまで、狭小住宅や二世帯住宅、併用住宅など、主に3階建て住宅での暮らし方についてお話ししてきました。今回は、条件が厳しい都市部で「光、風、緑」をうまく取り入れ、快適に暮らせる3階建て住宅にするにはどのような工夫をしたらよいのか、具体的な設計手法も交えて説明しましょう。まずは「光」編です。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
西野 功市郎

執筆者:西野 功市郎

3階建て住宅で暮らすガイド

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光をより意識させる「可視化」もポイント

直接光を建物内部に取り込むことも大切ですが、実は「光を可視化する」ということも大切です。たとえば、光が当たっている部分と影になる部分ができることで、人はより明るさを感じる傾向があります。そこで、明るい部分と影の部分をはっきりと作り出し、室内に差し込む光への意識を高める手法をとるようにしています。

また、壁に当たって反射する光も、より明るいと感じるものです。間接照明をイメージしていただくとわかりやすいと思いますが、壁に照明を設置して壁面を明るくすると、実際の照度以上に明るさを感じたりします。これと同じように、光を壁に反射させることで、直接光を目にしなくても、光のあたる壁を見て明るさを感じることができ、印象的な空間を作り出すことができるのです。

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夏と冬の光を調節する「庇」

もうひとつ、光と密接に関係するのは「庇」です。
夏場は太陽の高度が高いため、庇が暑い日差しを遮り、直射光を適度に取り込むことができます。冬場は太陽の高度が低くなるため、ある程度庇が深くても、あたたかい日差しを室内に導くことができます。

また、西日の当たる面にある開口部に庇を設置することで、強い光を遮ることができます。庇の奥行きは1メートル程度がよいでしょう。雨も遮ることができるので、小雨程度なら窓を開けていられるなど、いろいろと便利なことがあります。奥行きを1メートル80センチ程度とさらに長くすると、日差しを遮るだけでなく、室内と屋外に一体感が生まれます。吹き込むほどの強い雨でなければ、窓を開け放して雨の風情を楽しむこともできるでしょう。

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