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3階建て住宅で暮らす/3階建て住宅の基礎知識&ノウハウ

30歳前後の共働き家族は「余白」のある間取りプランを

旭化成ホームズ「共働き家族研究所」が、持ち家取得が活発な20代後半~30代前半の共働き世帯について、生活意識やくらしの実態について調査。その結果から、家づくりについての課題や、「余白」を活用した新しい間取りが見えてきました。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
西野 功市郎

執筆者:西野 功市郎

3階建て住宅で暮らすガイド

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旭化成ホームズの共働き家族研究所が2018年11月に公表した調査によると、30年前、約800万世帯だった共働き世帯は約1200万世帯にまで増えたことが分かりました。また、ここ数年で、20代後半から30代前半の世帯の持ち家率が上昇しており、共働きの増加が要因のひとつであるという分析結果も報告されています。

ここでは30歳前後の共働き世帯を「30-0 DEWKS(30ゼロ デュークス)」と名づけ、彼らが志向するライフスタイルや暮らしの実態などをふまえた、新しい間取りを提案します。
 

「30-0 DEWKS」の実像と、家を建てた理由

 
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長期的な視点で家選びをする「30-0 DEWKS」は多い。

まずは、「30-0 DEWKS」とはどんな人なのかを見ていきましょう。共働き家族研究所では、以下のように定義しています。

・夫婦の年齢は30歳前後、25歳~34歳で注文住宅を建てた
・約7割は子どもがいない、もしくは妻が妊娠中
・約6割が夫婦の年収はほぼ同等


続いて、なぜ家を建てたのかを聞き、集計したところ、次の3つの回答に集約されました。

・結婚・妊娠・出産で将来のことを考え始めた
・人生の早い段階で家を建て、老後まで長く住み続けたい
・共働きを継続し、夫婦で協力し合い、家計、家事・育児を支え合う共通認識がある


以上の回答から「30-0 DEWKS」が描く理想の家の条件は「子どもが乳幼児期から、夫婦の老後まで長期間住み続けられること」であると分かります。
 

「30-0 DEWKS」の家にはどんな課題がある?

では、そんな「30-0 DEWKS」の家づくりでは何が課題になるのでしょうか。まず考えられるのが、家の間取りに子どもの成長に伴う柔軟性、可変性が必要だということです。

実際に「30-0 DEWKS」が暮らす住まいのLDKをイメージしてみてください。共働き家族研究所の調査では、子どものおもちゃやベビーグッズがLDKにあふれている実態がわかっています。
 
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特におもちゃに関しては、小さい子どもの使うおもちゃは、子ども用テントやおままごとのキッチンセットなどサイズが大きく、一人遊びをはじめるようになると、ブロックや積み木、電車や車など細かいものが増え始める傾向が。


なぜ他の部屋ではなく、LDKに集まるのでしょうか。大きな理由は、この時期の暮らしの主な場所がLDKだからです。

そもそもLDKは毎日の食事を作り、食べ、家族がくつろぐ空間。ライフステージにかかわらず、家族が最も長い時間を過ごす場所ですが、特に子どもが小さく、目が離せない時期はLDKで過ごす時間が長くなりがちです。そのために、子どものおもちゃ、ベビーグッズなどもLDKに集まってしまう……というわけです。

したがって、それらのアイテムをLDKと別の空間に置くことができれば、LDKはすっきりした状態を維持できそうです。

もっとも、このことは多くの「30-0 DEWKS」が気づいていること。調査では65%があらかじめLDKとつながっている“畳の部屋”を作っているのです。

では、“畳の部屋”は何が置いてあるのでしょうか。
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最も多いのは「布団関係(寝具・座布団・ベビー布団)」です。また、ほかにも「つみきやプラレールなどのこまごましたおもちゃ」や「おむつ用品」、「タンス・衣装ケースなどの収納用品」などが挙がっています。

ちなみに10年前に家を建てた「30-0 DEWKS」の声としては、

・子どもが小さい時はLDKにつながった“畳の部屋”で遊んだり、昼寝したりしていた。小学生になった今は学習スペース的に利用していて、私からも目が届くので助かっている
・普段の動線外なので気にならない
・リビングダイニングに置ききれないモノや洗濯物を一時的に置くのに重宝している

などが挙がっており、LDKとつながっている“畳の部屋”は高く評価されています。ただし、その一方で「部屋としては良かったが、畳である必要はなかった」といった声もあり、置くモノや使い方によっては、床の素材に配慮が必要であるともいえそうです。
 

時の流れとともに変化する「余白」を活用した間取り提案

LDKとつながった和室は「30-0 DEWKS」に好評な空間でした。しかし、LDKの隣にもうひと部屋用意することは、住まいの計画上、困難な場合もあります。

そこで提案したいのが、親の目の届きやすいキッチンの脇に、2~3畳の小スペース「BLANK(余白)空間」を設けることです。
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では、ライフステージの変化に伴うBLANK(余白)空間の使い方の変化を見ていきましょう。

●子ども0歳
子どもが生まれたばかりの時期の様子です。親の目の届きやすいBLANK(余白)空間に敷き畳を置き、子どもを寝かせておむつ替えなどができます。

また、子どもが寝ている間、親は寝姿を確認しつつ、家事を続けやすいレイアウトでもあります。
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●子ども3歳・0歳
次に、最初の子どもが3歳になった時のプレイルームとしての使い方です。

親に自分のやったことを見せたがる年頃の子どもにとって、親が近くにいる中で遊ぶのは、親の安心感と子どもの充足感につながります。

BLANK(余白)空間に子どものおもちゃなどを置くことができ、さらにそこで遊ぶことができるので、LDKがすっきりします。
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●子ども5歳・2歳
徐々にこまごまとした、複雑なおもちゃで遊ぶようになり、片付けることも大変になってきます。

しかしBLANK(余白)空間があればそれらのおもちゃを一度にしまっておけますし、子どもの立場からすると、せっかく作ったブロックや電車のレールなどの「成果物」をバラさなくて良いこともメリットです。
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●子ども10歳・7歳
上の子どもが10歳になった時はBLANK(余白)空間に自分の机を置き、そこで勉強をしています。

一方、下の7歳の子どもは、ダイニングテーブルで勉強しています。一般的に小学生の頃の学習、宿題の場は親の目の届くリビングですが、BLANK(余白)空間があれば、親に見守られている雰囲気を感じながら、子どもひとり一人が勉強に集中しやすい環境をつくることができます。
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●子ども16歳・13歳
子どもが大きくなった後の、親の趣味部屋としての使い方です。

子どもは自分の部屋に移動し、BLANK(余白)空間は大人のためのスペースとなります。読書、手芸、音楽、アクセサリー作り…母親、父親どちらにとってもリラックスできる空間になりそうです。
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BLANK(余白)空間は、子育てや暮らしの変化に柔軟に対応するスペースであり、建築的にさほどつくりこまれていないため、自分たちで家具などをレイアウトしてライフステージに合わせて自在に使いこなすことができます。また、その際の家具選びも楽しみになるでしょう。

子ども~親の居場所として長く使うことができ、同時に常にスッキリとしたLDKを支え続けるBLANK(余白)空間、検討されてみてはいかがでしょうか。

【関連サイト】
共働き家族研究所
「BLANKのある間取り」(360°パノラマ)
「BLANKのある間取り」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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