3.四川省の世界遺産 中国仏教の聖地の一つ
「峨眉山(アーメイシャン)」
中国仏教四大聖地の峨眉山
中国仏教四大聖地に数えられるのが、四川省「峨眉山(アーメイシャン)」、浙江省「普陀山(プートゥオシャン)」、山西省「五台山(ウータイシャン)」、安徽省「九華山(ジュウホァーシャン)」。峨眉山は成都から約160km。報国寺、万年寺、伏虎寺など26の寺があり、もちろん今でも僧侶の方が修行をされています。
一番の見どころは金頂(標高3077m)からみる神々しい日の出と雲海。条件がそろえば、雲海に映った人の影の周りに光の輪ができる「御来迎」が見られます。
山の形が少女の眉毛のように見えるため、「峨眉山」と名付けられた少し可愛い由来の中国仏教の聖地。今ではロープウェイもあり、簡単に登山ができるようになりました。
- 注意事項:峨眉山の猿は凶暴で有名なので、餌などを与えないように気をつけましょう。
- 行き方:成都新南門バスターミナルから峨眉山へは約2時間30分(バス料金45元)
- 入場料金:185元、110元(12月15日~1月15日)
4.四川省の世界遺産 民の力で90年かけて作られた巨大な「楽山大仏」
90年かけて作られた楽山大仏
一目見るとわかりますが、並はずれているのはその大きさ。高さはなんと約71メートル!東大寺の大仏の5倍、20階建てビルに相当する高さです。
また特質すべきは当時、多くの大仏が国家によって作られたのに対して、楽山大仏は民衆の力で作られたということ。
地道に90年、崖を削り作った仏像は山と一体になっている様から
といわれ、今でも多くの民を見守っています。仏は一つの山、山は一体の仏
- 行き方:成都新南門バスターミナルから楽山へは約2時間(バス料金35~40元)、楽山バスターミナルから楽山大仏へはタクシーで約10元
- 入場料金:90元
三国志ゆかりの地へ 張飛が祀られている
中国四大古城「ラン中」
※「ラン中」のランは門構えに良。中国四大古城のラン中
日本でも根強いファンが多い三国志は中国語で「三国演義」と言います。「蜀(しょく)」「魏(ぎ)」「呉(ご)」の三国時代(西暦約180年~280年)、数多くの英雄たちが覇を争った物語です。そんな三国志の舞台の一つ「蜀」は、現在の四川省と湖北省(一部)になります。
「張飛廟」では張飛が祀らている
蜀の王「劉備」と軍師「諸葛孔明」が祀られている成都「武侯祠」にはもう行った、そんな人にオススメしたい場所が「ラン中(ランジョン)」という街です。成都から約260km、バスで4時間半の位置にあるラン中には、あの喧嘩っ早く人情に熱い、ちょっとドジな豪傑「張飛」が祀られています。
ラン中は外国人にはあまり知られてはいませんが、実は「歴史ある古い都」として、中国四大古城の一つに選ばれています。街の見どころは張飛が祀られている「張飛廟」と科挙とよばれる役人の国家試験を行っていた「貢院」。
※中国四大古城 「四川省ラン中」「雲南省麗江」「山西省平遙」「安徽省歙県」
旧市街の中心にある「中天楼」から街全体を見渡すと、四合院の家の数々が無数にあり、清朝時代からの都がそのまま保存されているかのようです。
と言われるのも納得です。中国四大古城の中で一番保存状態がいい
ラン中は別名「保宇(ボオリン)」といい、黒酢が名物。
- 行き方:成都北門バスターミナル(梁家巷)からラン中へは4時間半(バス料金95元)、ラン中バスターミナルから市内までタクシーで10元前後
パンダを抱きに行こう!
四川はパンダの故郷 写真提供:中国国家観光局(大阪)
パンダは、主に四川省、陝西省、甘粛省の山に生息していると言われており、中でも四川省で一番多く発見されています。日本の動物園にいる多くのパンダも四川省から。四川はパンダの故郷なのです。
そんな四川省には複数のパンダ保護施設があります。
- 成都大熊猫繁育研究基地
- 臥龍中国パンダ保護研究センター(中国語)
- 雅安碧峰峡パンダ保護基地
中でもおすすめなのが、臥龍中国パンダ保護研究センター。
成都から約130km離れたアバ州ウェン川県にあります。このパンダ施設では別途料金(要交渉)を支払うと、パンダを抱っこしながら、一緒に記念撮影が可能です(場合によってはできなこともあり)。
※「ウェン川」のウェンはさんずいに文。
臥龍まではちょっと遠い・・・という方は成都市内からタクシーで20分の距離にある成都大熊猫繁育研究基地へ行ってみてはいかがでしょうか。こちらではパンダは抱っこできませんが、たくさんのパンダとレッサーパンダがいる人気の観光地です。
- 臥龍中国パンダ保護研究センターへの行き方:成都西門バスターミナルからから小金県のバスにのり、臥龍で下車(バス料金20~38元)
- 入場料金:58元