最新日焼け対策は何? 美肌づくりの巨匠を直撃!
シミはどうして起こるの? その対策は??
松倉院長:「まず根本的な話をすると、我々の細胞の中はH2O(=水)で満たされています。紫外線はこのH2Oを分離してHとOに分けてしまう。これがいわゆる一般的に“活性酸素”といわれるもので、フリーラジカルのうちのひとつです。こういったフリーラジカルが、ほんの少し周辺のDNAに障害を起してしまって、それがシミの発生原因となるんです」
ガイド:「うっ、冒頭から読者の腰が引ける難しいお話!?」
松倉院長「ははは、まあ美容的な視点では日焼けしていいことはありません。シミの原因となるばかりではなく、コラーゲンやエスラチンも破壊されてしまうので肌の弾力が下がり、シワやたるみの原因にもなります」
海やプールに行くとついつい日焼けしちゃうのが人情、でも美容的には…
松倉院長:「そうですね。ただ健康面から見ると、必要な部分もあるんです。紫外線を浴びることで、カルシウムとリンの吸収を促進し、血液中のカルシウム濃度を保つ働きのある『活性型ビタミンD』を生成することができる。その他にもDには抗癌作用や、欝の発症を抑える働きもあるといわれています。ただ現代ではあまり日光を浴びる習慣がないので、大体の方の場合活性型ビタミンDは不足してるんです」
そう言われるともう、日焼けして良いのか良くないのか???
ガイド:「健康を取るか、美容を取るか悩ましいですねえ」松倉院長:「光老化の予防ということを考えると、紫外線は避けた上で活性型ビタミンDを摂取するのがお奨めです」
日焼け対策は夏だけでなく一年中すべき
松倉院長「まず、日焼け対策は夏だけじゃなく一年中するべきでしょうね。あと、実は紫外線を浴びた場合の反応は肌タイプによって違うんです」
ガイド「それは『オイリー肌はアブラっぽいだけに焼けやすい』とか?」
日本人にも様々な肌タイプがあります
『フィッツパトリック分類』という分類があって、白人の白い肌から黒人まで7タイプに分けられています。日本人はこのうちタイプ2~4に相当するんですが、
Type 2:すぐ赤くなり黒くならない
Type 3:少し赤くなり、やがて黒くなる
Type 4:赤くならずに黒くなる
となっています 。なので対策も
通常の火傷でも同じなんですが、赤み=炎症を2週間以内に解消できると、痕を残さず治療することができる。赤みが長引けば長引くほどシミになる可能性が高くなるといっていいでしょう。日焼けというのは要するに火傷と同じですから」
ガイド:「ではType 4の人は?」
Type4なら通年で日焼け対策をしっかりと! そして美白は冬場に徹底!
ただし、夏場に光治療などをしても、またすぐに日焼けしてしまいますから効果が見えにくいんです。美白系の治療は冬場にするのが良いでしょう」
具体的な日焼け対策はどうすれば良い?