標準仕様で搭載されているもの、オプションの設定となっているものとメーカーや商品によってさまざまですが、組み合わせ次第でオリジナルなバスルームを実現することも。ここでは、最近のシステムバス商品の提案から、リゾート気分を味わうことができるような、快適機能やプランをみていきます。
ゆったりできる浴槽の形や快適機能
ヘッドレストに頭をもたせ、直接頸(くび)を温めることが可能な「肩湯」。 [SPAGE(スパージュ)※8月1日発売] LIXIL
たとえば、ゆったりとソファでくつろいでいるような形であったり、頭(首)を支えることできるように工夫されていたり、半身浴ができるようなステップがついていたり。また、ジェット噴流機能やメーカー独自の細かな泡で身体を温めるもの、ヘッドレスト部分から水流を楽しめるものなど、より快適さを高める機能も提案されています。
デザインも機能性も高いシャワーを
さまざまな水流を楽しむことのできるシャワーを取り込んで。[ グランデージ] LIXIL(INAX)
天井に埋め込まれたシャワータイプなどであれば、水流に包まれているような心地よさを得ることも可能です。
テレビや音楽でくつろぎ、照明で演出
線を強調した天井埋め込みのLED照明。 [SPAGE(スパージュ)※8月1日発売] LIXIL
また、空間を演出する照明プランの提案も増え、天井や壁などにすっきりと埋め込んだもの、スポットライトや壁に光をあてることで演出効果を高めたものなどもみられます。また、さまざまなシーンに合わせて、明るさや光の色を調整できるタイプ、浴槽内を照らす水中照明など、気分に応じて照明を楽しむことができるシステムバスが増えています。
開放感を味わうには、屋外や洗面脱衣室とつなげて
窓を開け放てば開放感のあるバスルームに。 [キレイユ] LIXIL(INAX)
たとえば、掃き出し窓を取り入れたプランであれば、庭のデッキやテラスとつなげ、開放感を得ることも可能。出窓タイプを設置すれば、バスタブにつかっ ている際の目線に広がりが生まれ、豊かな気分を味わうことも。庭にエクステリアライトを配置することで、夜間の入浴時のリラックス効果も高まるでしょう。
また、屋外だけでなく、洗面脱衣室とのつながりも意識したいもの。透明な強化ガラスなどを用いた出入口扉とすれば、空間に広がりが生まれ、リゾートホテルのような開放感も。内装材や設備機器をトータルコーディネートに配慮することで、心地よさもアップするでしょう。
心地よい内装材のコーディネートを
最近のシステムバスの内装傾向は、すっきりとしたデザイン。床・壁・天井の色合いもベーシックな組み合わせが多くみられますが、壁材のバリエーションは豊富に揃い、木目柄や石目柄などを表現したもの、モザイクタイルを用いたものなど、自然を風合いを感じるものが増えてきています。バスルームをプランニングする際には、使い勝手や掃除のしやすさ、安全性などを重視することは基本ですが、よりくつろぐことができる、リラックスできる空間づくりにも配慮したいもの。システムバス商品には、心地よさを高めるさまざまなアイテムが提案されているので、気になるものは、ショールームで実際に機能やデザインの確認を。ライフスタイルに合わせ、より心地よい空間を実現させてください。
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