よくあるミルク育児の迷信はウソ?本当?

1.ミルクの子は風邪をひきやすい?
母乳、特に初乳は免疫があるので、ミルクだとどうしても免疫が少ないのでない か、病気にかかりやすいのではないかと心配される親御さんや祖父母の方の声は実によく聞きます。

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母乳であれミルクであれ発育曲線に沿って増えているか確認しよう

人の免疫は胎盤由来が最も多くあり、その次に初乳になりますが 、それよりも母乳分泌が少ない人が、母乳にこだわるばかり体重が増えず低栄養な赤ちゃんにして母子手帳の発育曲線から逸脱してしまう方が心配です。必ず母子手帳の発育曲線に沿って、小さくてもその子なりに増えているか、どうかを参考にしてください。

完全ミルクと完全母乳の赤ちゃんを比較した統計はありませんが、小学校の入学式の子供達をみて母乳で育ったか、ミルクで育ったかを気にする人もまずいないでしょう。

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ベビーマッサージでスキンシップしよう

少しでも不安がある人は、ベビーマッサージやベビースイミングなどで積極的に赤ちゃんとスキンシップやタッチングをしていきましょう。「私は完全ミルクだけど、ベビーマッサージは頑張ってやっているわ」きっと赤ちゃんの笑顔がママの気持ちに自信を与えてくれるでしょう。

 

2.ミルクの子はアレルギーになりやすい?
これは一概に言えませんが、たしかに牛乳アレルギーがある赤ちゃんがミルクを飲用すると湿疹などのアレルギー症状は出ることがあります。今はアレルギー対応のミルクも各メーカーから出ているので、小児科の先生と相談しながら決めていく事になります。

母乳育児の赤ちゃんでもママが偏った食べ物(アレルギー物質)を大量に摂取すると母乳を通じて赤ちゃんにアレルギー反応として出てしまうこともあります。ミルク、母乳に関わらず、バランスを取れた食事を心がけるようにしましょう。

3.ミルクだと愛情が足りない?栄養は大丈夫?
ミルクもしっかり抱っこすればスキンシップはとれる

ミルクもしっかり抱っこすればスキンシップはとれる

確かに母乳はママのお乳と赤ちゃんのお口との接触なので、肌の体温が伝わったりスキンシップが十分あります。ではミルクでは愛情が足りないのでしょうか?

いいえ。しっかり抱っこする、あげながらアイコンタクトをする(目と目で見つめる)、身体のどこかを触りながらミルクをあげるなどスキンシップを取るなどすれば赤ちゃんに愛情はしっかり伝わります。」寝かせている赤ちゃんを抱っこせずに、タオルなどで哺乳瓶を立てあげている人がたまにいますが、こういう方法でなければ大丈夫です。

栄養面についても下表の通り、母乳とミルクに大差ありません。今の日本の粉ミルクは、世界的にも見ても上質にできており、母乳に近づけるための工夫がなされています。むしろ母乳より栄養成分の含有量が若干多いくらいです。
母乳とミルクのカロリー・栄養比較

母乳とミルクのカロリー・栄養比較


ミルクにはメーカによって、DHA、タウリン、オリゴ糖などを母乳に近づけるために配合しています。戦時中ではない昨今の豊かな現代で、母乳であるのか、ミルクであるのかなど議論する時には当事者である母親の気持ちをもっと配慮してほしいと思っています。


母乳にこだわる思いがストレスで出なくなってしまうことも

「母乳育児かミルク育児か」という記事でも書いていますが、できれば母乳だけで育てられるのが理想なものの、「母乳でなければいけない」という強いストレスが原因で母乳の分泌が悪くなってしまうこともあります。ママが元気になること、そして授乳タイムが楽しいものであることが一番大事です。あまり無理をせずに、出れば吸わせる、出にくければミルクの力を借りると言うスタンスでよいでしょう。

それでも、周囲の何気ないひと言や赤ちゃんが集まる場でミルクをあげるのは気まずい、おっぱいを堂々とあげている人が羨ましいなど気持ちも揺れ動く事もきっとあることでしょう。しかし赤ちゃんを産んで経験したことは、嫌なこともよいこともひっくるめて親になるということ。そんな時は自分の正直な気持ちに蓋をせず、ミルク栄養のママ達と情報交換してみては? こだわりすぎていた自分にも気がつくこともあるかもしれませんよ。

母乳であれミルクであれ、自信をもって笑顔で堂々とあげてください。赤ちゃんにとってママの笑顔はかけがえのないプレゼントになるのです。
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