監督と選手の関係性からリーダーシップを考える
いよいよ開幕した2014年ワールドカップ、日本チームの健闘を!
スキルレベルが一定していない低学年ほど、監督である先生の影響力はあるということです。弱いチームを強いチームにするために、まずスキルの向上を目指すのではなく、マインドを鍛えることです。
なぜならば、マインド(やる気やモチベーション)の上にスキル(専門技能)が成り立っているからです。厳しい練習を「いやいやモード」ではなく、「ワクワクモード」で取り組ませることができるチームはどんどん強くなるものです。
始めは連戦連敗のチームでも勝つことで成功体験を積むことができます。成功体験は自チームへの信頼感をもたらします。そういう感覚が芽生えれば練習も主体的に取り組むようになり、一人ひとりがその役割においてスキルの向上に努めるのです。あとはどこに目線を置くかです。それに向けて一人歩きできます。
リーダーとして、コントロールできることとできないこと
では、スキルレベルの高い集団を率いるにはどうすればいいか?スキルレベルが高い選手は技能的に自立しており、自分のやり方に自信を持っておりスタイルを確立しています。このような選手にチームとして統制をとるために過剰に管理することはモチベーションを下げるのみです。方向性をきちんと示し、あとは本人に任せ委ねるということです。
先の名将スコラーリ監督曰く、攻撃は点を確実に取れるかが読めないので、個々の能力に任せ委ねるが、守備はきちんとした統制が必要であることを唱えています。オフェンス陣には自由度を与え、ディフェンス陣には統制を求めるという考え方です。