スキンケア/最新スキンケア理論

ホルモンと恋愛で、お肌がきれいに!?(2ページ目)

「高級化粧品を使っても、肌荒れが治らない」。そんなあなたに足りていないものは、「セロトニン」とストレス発散かもしれません。ストレスは、お肌の大敵。ストレスで肌が荒れるメカニズムと、ストレス社会の中で、ストレスと戦うテクニックについて紹介します。

山下 真理子

執筆者:山下 真理子

ボディケアガイド

なぜストレスで肌荒れするの!?

ストレスが身体に及ぼす影響はさまざまで、いろいろな方面から、身体にダメージを与えます。

1)活性酸素によるダメージ
紫外線やタバコ同様、精神的ストレスによって、活性酸素が発生します。活性酸素は、細胞を酸化=錆びつかせて、細胞の炎症を引き起こします。また、メラノサイトを刺激して、シミの原因となるメラニン色素の合成を促進する作用があります。シミやくすみだけではなく、色素沈着や黒ずみの原因にもなります。活性酸素によるダメージは、抗酸化力の強いビタミンやファイトケミカルをしっかり摂ることで解決できます。

2)ホルモンバランスの乱れ
女性の体は、エストロゲンとプロゲステロンのバランスで身体の変化が保たれています。ストレスによってホルモンのメラニン色素の合成を促進する分泌バランスが崩れてしまうと、さまざまな身体の不調を引き起こします。たとえば、エストロゲンには女性の肌や髪を美しくし、女性らしい身体にする働きがあるので、不足すると、肌荒れの原因になります。

また、ストレスを感じると、アドレナリンが分泌されます。アドレナリンは、胃腸の運動を抑制するので、食欲が減退します。下痢や便秘を起こしやすくなります。慢性的にストレスを感じると、コルチゾールという、副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンが過剰に分泌されます。コルチゾールには、皮脂の分泌を盛んにしてニキビができやすくなったり、血糖値を上昇させて太りやすくなったりなどの作用があります。

最近の研究では、コルチゾールによって脳の中で記憶を司る部位である「海馬」が萎縮することもわかっています。コルチゾールが過剰になることは、肌トラブルだけではなく、鬱などの精神疾患にも関わると言われています。

3)代謝が落ちる
ストレスが慢性的にかかると、身体の新陳代謝が全体的に低下します。ストレスによって血流が悪くなり、冷えや肩こりの原因になります。また、新陳代謝が低下することで肌のターンオーバーが乱れて、古い角質が溜まりやすくなり、ニキビなどの原因になります。

また、角質の潤いが減少して、皮膚表面が硬くゴワゴワになります。化粧ノリが悪くなり、ザラザラした手触りの肌になります。

4)スクワレンの過酸化脂質
皮脂の中には、スクワレンという保湿成分が含まれています。普段は、肌が本来持つ天然保湿成分として働くスクワレンですが、ストレスを受けると、酸化してしまいます。過酸化脂質となったスクワレンが、皮脂を酸化させて、肌トラブルの原因になるのです。

ストレスは、適度に発散することが一番です。身体を動かしたり、趣味を楽しむ、人と会う、など、人によって発散方法はさまざまです。

ストレス対策について少し医学的にお話しすると、ストレスと戦うホルモンであるセロトニンとどう付き合うかがポイントです。「セロトニン」について、次のページでお話します。
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