私の子供も日常の食生活が崩れると「うんちがでな~い!」とトイレで苦戦する羽目になります。ただ、当然個人差はあります。ヒトの体は複雑なもので、やはり便秘体質というものはあるようです。私の上の子は食生活にウンチの量や質が左右されやすいですが、下の子は何を食べようが食べまいが安定したウンチを作り出します・・・。
今回は子供の便秘を治すための10のポイント・食べ物を紹介します。親が簡単に準備できて、子供からの反応もいいものを集めました。まずはウンチのうんちくから見てみましょう。
質のいいウンチを日々作ろう!
■ウンチができるまでの時間食べ物が大腸の入り口に到着するのは食後4~8時間、ウンチになるのは18~72時間ほどだと言われています。割と早く大腸に入っていきますが、大腸に入ったあとは速度がグンと落ちます。文献によっては1時間あたり5センチ移動するというものもあります。
■ウンチの材料
ある文献によると、ウンチの約75%は水分、25%は固形物(うち、3割が死んだバクテリア、2~4割が無機物質と脂質、3~4割は消化されなかった食物繊維、腸内壁からはがれたもの、数%のたんぱく質)。バクテリアの活動は主に炭水化物・食物繊維の種類や量に影響されます。
■ウンチの頻度
人によってウンチの正常な回数は異なり、一日に数回の人もいれば、数日に1回の人もいます。多くの人が経験から認識しているかと思いますが、果物・野菜・雑穀類を豊富に含んだ食事をし、よく体を動かし、水分をしっかり摂取すると、腸内移動時間が早くなり、カサも増えて大きくて軟らかいウンチができます。
■子供のウンチチェック
ママやパパでも分かりやすいウンチチェックです。もし、ウンチがコロコロしていたり、表面がボコボコしていたり、量が少ないものは便秘・便秘気味のウンチです。ウンチの表面はなめらかスムーズで、大きさは皮をむいた小さなバナナくらいが目安・目標です(年齢と食べる量によっては皮をむいて、少しだけ細い大きいバナナくらい)。もしウンチがコロコロ、表面がボコボコ、量が少なければ、水分・食物繊維不足の可能性があります。色は黄土色~茶褐色くらいが健康的だと考えられています。便秘の後のウンチは濃い茶色になったりします。子供のウンチを見ていると、食べ物とウンチの興味深い関係が見えてくるはずです。
よいウンチを作るポイントの復習!
- 果物・野菜・雑穀類など食物繊維が多いものを食べて、ウンチのカサを増やす
- 十分な水分。ウンチのメイン材料です
- 元気に遊んで走って腸を刺激することも大切
子供のウンチの質を改善する10の食べ物
麦ごはん。写真は押してないそのままタイプですが、押麦が食べやすいと思います.
割と子供にも受け入れられやすいはずです。炊飯器で白米を炊くのと同じ方法で手軽に作れます。白米に押麦4割程度までならおにぎりも作れます。白米に押麦を混ぜることが習慣になれば、食べる量にもよりますが、食物繊維を1~2gほどアップできます。
「えっ、たった1g?」と思うかもしれませんが、食物繊維1gは、大切で価値のある分量です。
手作り納豆。納豆はアメリカでは高い・・・。
小さい頃から納豆を与えれば、納豆好きになる子はとても多いようです。納豆1パック(50g)には約3g程度の食物繊維が含まれます。また納豆菌は腸内の健康にもつながります。(1)の押麦入りご飯に混ぜれば、かなりの食物繊維アップが望めます。混ぜるだけなので、簡単らくちん。
3. 枝豆を常備する
枝豆というと、ビールのおつまみというイメージがありますが、食物繊維をはじめ、多くの優れた栄養素を含む食べ物です。手のひら一杯分ほど(重さ約50g、可食部約25g)の枝豆には1.2g程度の食物繊維が含まれます。子供にも大人にも人気がある枝豆を活用しましょう。冷凍製品も大変便利です。食事の一品としてもおすすめですが、午前や午後の子供の間食にもどうぞ。
バナナとヨーグルト
子供が大好きな組み合わせ。バナナ1本には約1gの食物繊維が含まれます。ヨーグルトの整腸効果と一緒に。甘さが足りなければ1歳以上の子供であれば蜂蜜を。もちろんバナナの代わりに、なし、りんご、マンゴーなどもオーケーです。
※1歳未満の乳児には、ハチミツを食べさせないようにしましょう。乳児ボツリヌス症の危険があります。
5. プルーンを食べさせる
プルーンには食物繊維も含まれていますが、食物繊維以外の物質が便秘改善に役立つといわれています。日常的に使うのは子供には強いかもしれません。何でも毎日同じ物は食べるのはベストではない・・・という観点からも、必要に応じて試してみましょう。
人参と大根のピクルス
人参もまた食物繊維が多い食べ物です。人参が苦手な子供が多いようですが最近気付いた事があります。火が通った軟らかい人参は苦手でも、シャキシャキしている人参は好きな子が多いのでないかということです。
例えば、生の人参を細く棒状に切ってマヨネーズやクリーミーなドレッシングで食べたり、ピクルスや酢物にしたり、細く切って大根サラダにして胡麻ドレッシングなどを掛けると、よく食べてくれる子供も多いようです。もちろん、人参が好きな子は生でも調理済みでもオーケーです!人参スティック4本で食物繊維は1g程度です。
7. ハニーきな粉トーストを作ってみる
きな粉大さじ1、はちみつ大さじ1/2、水大さじ1弱を混ぜあわせて、トーストしたパンにぬります。きなこ大さじ1で食物繊維は1.1g 雑穀パンに塗るとさらに食物繊維アップ。
8. 十分な水分を取らせる
水や麦茶など、砂糖やカロリーのない水分を摂取して満足できる習慣はとても大切です。もしジュースやソーダなどの甘いものを飲む癖がついている子供の場合は薄めるなど工夫しましょう。水や麦茶をどうしても飲みたがらない子の場合、水分・便秘対策にはジュースの代わりに果物を試してみて下さい。
9. さつまいもご飯・さつまいも団子を試す
さつまいものお団子
オクラ
多くの子供は実はオクラが大好きです。ただ、丸ごと茹でたりグリルしたものは食べづらい・・・という子もいるようです。お勧めは生のオクラを輪切りにして、醤油やめんつゆで味をつけて鰹節をまぶします。オクラ3本で約1gの食物繊維を含みます。
この10個の方法にいくつか取り組めそうな項目がありましたでしょうか? 毎日2~3の項目ができれば、ウンチのカサがまして便秘の改善が期待できます。