リーダーシップ/リーダーシップの基本知識

新しい潮流-コネクティング・リーダーシップ(2ページ目)

前回に続き、リーダーシップ論の新しい潮流と題して、ガイドの私が提唱する理論を提示したいと思います。それは「コネクティング・リーダーシップ」です。グローバルリーダー養成にどの企業も躍起になっていますが、その養成を意識したリーダーシップ理論の新しい切り口です。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


グローバルに繋がるための3つの力

最後は統合的な人間力が求められるのです

最後は統合的な人間力が求められるのです

さて、グローバルに繋がることを意識して、以下の3つの能力を提示しましょう。
まずは、Diversityです。日本人のボトルネックですね。地理的にも極東アジアの島国であり、どうしても内と外という感覚に陥ります。日本人と外国人という分け方が自然ですね。違いを理解・尊重し、リスペクトできるかということ、異文化適応力に他なりません。

例えば、文化の違いをコード化して、世界地図をいくつかのゾーンに分けて理解することも一手でしょう。文化の違いをきちんと押さえておくことはコミュニケーションを取る上での最低限必要なことでしょう。日本の常識が世界の常識とは限らないものです。

次に、Logical Thinkingです。世界共通のコミュニケーション上の共通フレーム、論理的思考力です。日本人の「阿吽の呼吸」や「言わずもがな」は欧米諸国では理解できないローカルルールです。理解いただけるようにわかりやすく伝えることはコミュニケーション上のプラットフォームと言えましょう。そのための枠組みは学習すべきことでしょう。

最後に、Global Communication、コミュニケーションの手段としての語学力です。グローバルスタンダードである英語のみならず、ビジネスで関係のある地域の言語を学ぶことは益々求められることでしょう。

昔からまずは語学力ということでグローバル教育を行っている企業もありますが、きちんと全体構造を理解した上で習得していくことが求められるでしょう。

あとは、能力というカテゴリー外になるかと思いますが、長く繋がるためには人柄、人間性、人徳の部分です。能力だけでも一時的には繋がりますが、長く繋がるためにはこういう信頼関係構築のベースとなるような部分をきちんと身に付けること、利他の精神に基づいた統合的な人間力を獲得することがグローバルでは重要なことと私は捉えています。

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