JaDaFo賞 近藤良平とコンドルズ
今回の賞は、コンドルズおよび主宰の近藤良平の両者に贈られたもの。コンドルズの多彩な活動に加え、5万人収容の味の素スタジアムで開催された『スポーツ祭東京国体 2013』開会式式典演技の2000人を用いた演出が評価されてのことでした。授賞式には主宰の近藤良平、プロデューサーでありメンバーの勝山康晴、メンバーのスズキ拓朗の三氏が参加し、喜びの言葉を述べています。コンドルズ (C)HARU
<近藤良平受賞コメント>
「2013年は『スポーツ祭東京国体 2013』開会式式典演技の総演出があり、非常に苦労しながらやらせていただきました。個人的には毎年いろいろ活動していますが、そうしたことはやりたくてもタイミングがないとできないもの。フィリップ・ドゥクフレじゃないけれど、ダンス出身者、ダンス寄りの人間が演出に関わることができたことが僕としては非常に嬉しくて……。
ありがたいことに、コンドルズは海外公演も続けているし、彩の国さいたま芸術劇場でも継続的に作品を発表していますし、公演数はかなり多いと思います。コンドルズはみんなそれぞれ職業を持ちながら活動しているので、何でこんなに本番の数が多いんだろうと……(笑)。僕はいいけれど、みんなは大変だろうなと思います。実際のところ大変で、出番のぎりぎりまで袖で契約しながら舞台に立っていたりもする(笑)。そういう中でもダンス活動をやらせてもらっているのは本当に嬉しいです。
先日ピナ・バウシュの『コンタクトホーフ』を観て、いい意味でもう一回やり直したいと思いました。賞もいただいたことだし、まだまだやりたいし、やらせてください(笑)。今はそういう気持ちです」
コンドルズ (C)HARU
<勝山康晴受賞コメント>
「賞をいただいてすごく嬉しいです。僕らの場合、何かというと“コンドルズは別だから”と言われることが多いんです(笑)。そう言わずに、これからも賞が欲しいので、いいことをやってるなと思ったらどんどんください(笑)。昨年は『スポーツ祭東京国体 2013』の演出をやらせていただきましたが、叶うならば2020年の東京五輪にも何らかの力を及ぼしたいと思っています(笑)。コンテンポラリー・ダンスがこれからも長く続いていく中で、やっぱり話題性はあった方がいいと思っていて……。僭越ながらそれなりに長くやってきて、それなりに客も入っている団体としての責任とプライドを持って、これからも長く続けていけたらと思います」
コンドルズ (C)HARU
<スズキ拓朗受賞コメント>
「コンドルズの一員として本当に嬉しい次第でございます。実は僕は山田うんさんの作品にも出していただいたことがあり、またコンドルズにも所属していて、この運命的な巡り合わせが嬉しいし、間違ったひとには付いて行ってなかったなという想いがあります(笑)。僕はまだ若いのでわからないことも多いけど、面白いダンスをつくりたいと思っています。本当にこの場にいることができて嬉しいし、これからも共にダンス界を盛り上げていけたらと思います」
<プロフィール>
近藤良平 (C)HARU
コンドルズ (C)HARU