マンション相場・トレンド/マンション相場・買い時

GW前に整理したいマンション購入のモノサシ

新年度がスタートしました。消費税が4月に引き上げられ駆込み需要が一巡。新築マンションマーケットも過熱感が随分薄れてきました。その一方で、工事費の上昇や用地取得難で販売価格の上昇圧力は続いています。GW以降に新築マンションを選ぶ際に押さえたいポイントを紹介します。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

マンショントレンド情報ガイド

好調な中古マンションマーケット
新築市場は、3月は供給が減少

日本百貨店協会発表の平成26年3月の東京地区百貨店売上高は、前年比25.5%(店舗数調整後)の大幅な伸びを示しました。中でも美術・宝飾・貴金属は前年比で倍増。高額商品の売れ行きが消費税増税前の駆け込みで堅調だったことがうかがえます。マンション市場の影響はどうだったのでしょうか。
 
中古マンション

中古マンションの売れ行きは、3月も堅調。このまま人気は続くのだろうか

東日本不動産流通機構発表の平成26年3月度の月例速報によれば、首都圏中古マンションの3月の成約件数は3,994件で前年同月比4.3%のアップ。2月は、降雪の影響で微減でしたが、再び上昇に転じています。価格は、1平米あたりの単価が前年同月比4.9%の上昇。価格も前年同月比2.7%の上昇です。消費税や工事費上昇の影響で新築マンション価格がじわりと上昇する中、中古マンションに注目が集まっていることがうかがえます。在庫数も前月よりも2,000戸以上減少しており、さらに品薄感が強まっています。

一方、新築マンションは供給減になっています。不動産経済研究所発表の首都圏のマンション市場動向平成26年3月度によれば、首都圏の新築マンション発売戸数は、4,641戸で前年比9.7%の減少。供給ペースがダウンしています。価格は、前年同月比で8.5%アップの5,215万円。平米あたりの単価も前年同月比で8.6%上昇しています。契約率は79.8%と高水準を維持しており、価格の上昇にともないやや供給ペースを調整しているのが供給戸数ダウンの要因のようです。
 

消費税の影響を見極め
中・長期的には供給戸数減少の可能性も

4月に入り、駆込み需要も一巡し新築マンションの過熱感も多少薄れた印象はありますが、マーケットのトレンドが見えてくるのは今度のゴールデンウィークの動き次第でしょう。注目物件のモデルルームオープンや事前発表会などは、このタイミングで行われるケースが多いと思われます。

建築費の上昇やマンション用地の確保が今後難しくなってくることが予想されるため、中・長期的には供給戸数の減少の可能性もあります。これから新築マンションの購入を考えている方には、ぜひこのゴールデンウィークを機会にモデルルームに足を運んでいっていただければと存じます。

次のページでは、これからマンションを検討する際に、どんなところを確認するのかガイドの私見を紹介します。
 
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