マンション相場・トレンド/マンション相場・買い時

GW前に整理したいマンション購入のモノサシ(2ページ目)

新年度がスタートしました。消費税が4月に引き上げられ駆込み需要が一巡。新築マンションマーケットも過熱感が随分薄れてきました。その一方で、工事費の上昇や用地取得難で販売価格の上昇圧力は続いています。GW以降に新築マンションを選ぶ際に押さえたいポイントを紹介します。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

マンショントレンド情報ガイド

 

立地の競争力と建物の価値を見極め
他のマンションとどこに違いがあるかを確認する

相場が上がってるから供給価格も高くなるマンションと供給価格が高くなる分商品価値向上に注力したマンションでは、売行きにも差が出てきています。単純に価格トレンドが上向きといっても、買い手にとってはその分魅力あるマンションを買いたいのが本音でしょう。ゴールデンウィークで見学する際に、以下の3つの視点で見ることをお薦めします。
 
  • どこが違うのか?
  • 価格は妥当なのか?
  • 自分にとって良い物件なのか?
 
パークシティ武蔵小杉

パークシティ武蔵小杉の外観。流通マーケットでも人気のあるマンションは、立地だけでなく商品的魅力も高い

まず、一つ目の「どこが違うのか」。複数のマンションを見学する中で、マンションの違いを良く確認しましょう。工事費が上昇している中でスペックの違いには注目して下さい。大規模マンションでもコストアップにつながるディスポーザーを備えていない物件も目立つようになってきましたが、窓の断熱性は直接住み心地に影響するのでよく確認しましょう。耐震性や構造なども重要です。

立地だけでなく、敷地固有の特徴から南向き比率が高い、周囲に空地が多いなどのメリットを享受できることもあります。駅距離だけでなく敷地から得られる住環境にも注目しましょう。

参考ガイド記事 「良いマンション立地の押さえどころ」

「価格は妥当なのか」は、中古マンション相場や賃料相場を調べて、価格の妥当性をチェックしましょう。前回のプチバブル時に供給されたマンションは、リーマンショック後の低迷で都心の好立地の中にも値を大きく下げた物件が数多く見られました。想定年間賃料を物件価格で割った数値が4%を割るようであれば、ちょっと割高かもしれません。

最後に「自分にとって良いお物件なのか」。資産性や収益性は、不動産の価値を判断する上でのモノサシではありますが、自分にとってメリットが無ければ購入する意味がありません。「家族に合った場所なのか」「広さや間取りは住みやすいか」「日常の暮らしは便利なのか」など自分が大切にしたいポイントを重視して判断していきましょう。

もう一つ付け加えるとしたら「ここ数年間で見た中で満足できるマンションなのか」。いつの時代でも供給された時期しか出会えないマンションがあります。もしそんなマンションに出会えたら、買のシグナルなのかも知れません。出会えるかどうかは皆さんの行動次第。縁を求めてこのゴールデンウィーク、マンションの見学に出かけてみてはいかがでしょうか。


 
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