人口流入が続く江東区エリア

企業業績の好調からオフィス需要が旺盛なこともあり、供給の減少傾向が続く東京都心部のマンションマーケット。

こうした中、都心近郊の住宅エリアの開発として、期待されているのが江東区の豊洲、東雲、有明といった東京湾岸エリアです。

江東区は、準工業エリアが多く大規模な工場跡地が、次々と分譲マンションとして供給されてきました。一方、緑地面積が多く、東京23区内で1人あたりの緑地面積が第4位と暮らしやすい街でもあります。(1位は千代田区)

バブルの影響で、昭和63年から人口、世帯数が減少トレンドにあった江東区も、平成10年から人口、世帯数増加に転じ、各年1月1日の人口、世帯数のデータは、平成9年の368,221人、157,336世帯から平成19年には439,609人、204,949世帯(江東区区民課 資料)と、10年間で人口が約19%増加、世帯数は約30%増加しています。
出典:江東区区民課 1月1日時点の人口、世帯数の推移
出典:江東区区民課 1月1日時点の人口、世帯数の推移 ここ5年間が特に人口、世帯数が増えている。


湾岸エリアは、再開発にあたり、地区計画の導入などにより、住宅ゾーンが設けられており、ここ数年は、豊洲、辰巳エリアの供給が活発でしたが、今後は有明地区などに供給が推移していきそうです。

街の成熟度高まり、中古マンションも人気

東雲キャナルコート
運河沿いの遊歩道など、自然を身近に感じられる江東区の東京湾岸エリア。写真は東雲キャナルコート内のWコンフォートタワーズ
イオン東雲やららぽーと豊洲がオープンし、街の成熟度が高まっている豊洲周辺地区。

水辺や公園も多く、ここ数年大量供給された新築マンションの購入者は、ファミリー層が中心のようです。

昨年分譲のパークシティ豊洲が、ららぽーと豊洲の隣接地で複合再開発ということもあり人気でしたが、地元の不動産会社の方によれば、中古マンションも人気で、豊洲駅上のシェルタワーや、プライヴブルー東京、東京フロントコートなど築浅で駅から近いマンションは、中古でも人気があり、中には分譲時の価格より1,000万円以上も高く売却できているものもあるようです。

ただしこのエリアは、築年数が浅い物件が多く、流通件数は少ないようです。売却する人は買い替えの方などに限られる為、仲介物件は出し値近辺での成約が多いようです。

また、東雲キャナルコートのWコンフォートタワーなどの中低層階住戸は、値頃感もありかなりの人気だそうです。

次のページでは、新築マンションの動向を紹介します。