立地の競争力と建物の価値を見極め
他のマンションとどこに違いがあるかを確認する
相場が上がってるから供給価格も高くなるマンションと供給価格が高くなる分商品価値向上に注力したマンションでは、売行きにも差が出てきています。単純に価格トレンドが上向きといっても、買い手にとってはその分魅力あるマンションを買いたいのが本音でしょう。ゴールデンウィークで見学する際に、以下の3つの視点で見ることをお薦めします。- どこが違うのか?
- 価格は妥当なのか?
- 自分にとって良い物件なのか?
立地だけでなく、敷地固有の特徴から南向き比率が高い、周囲に空地が多いなどのメリットを享受できることもあります。駅距離だけでなく敷地から得られる住環境にも注目しましょう。
◆参考ガイド記事 「良いマンション立地の押さえどころ」
「価格は妥当なのか」は、中古マンション相場や賃料相場を調べて、価格の妥当性をチェックしましょう。前回のプチバブル時に供給されたマンションは、リーマンショック後の低迷で都心の好立地の中にも値を大きく下げた物件が数多く見られました。想定年間賃料を物件価格で割った数値が4%を割るようであれば、ちょっと割高かもしれません。
最後に「自分にとって良いお物件なのか」。資産性や収益性は、不動産の価値を判断する上でのモノサシではありますが、自分にとってメリットが無ければ購入する意味がありません。「家族に合った場所なのか」「広さや間取りは住みやすいか」「日常の暮らしは便利なのか」など自分が大切にしたいポイントを重視して判断していきましょう。
もう一つ付け加えるとしたら「ここ数年間で見た中で満足できるマンションなのか」。いつの時代でも供給された時期しか出会えないマンションがあります。もしそんなマンションに出会えたら、買のシグナルなのかも知れません。出会えるかどうかは皆さんの行動次第。縁を求めてこのゴールデンウィーク、マンションの見学に出かけてみてはいかがでしょうか。