バレエ/大人バレエのテクニック解説

シソンヌの特徴4つ! 大人バレエの技術解説

今回は、四種類のシソンヌの特徴について解説いたします。シソンヌはジャンプの中では比較的容易にこなせるもの。しかしいくつかのパターンが有り、跳び分けるのは意外と難しかったりします。ちょっとした知識があるだけで、随分と早く習得できるようになりますよ。

執筆者:石島 みどり

シソンヌの4つの特徴……ステップアップを目指そう!

シソンヌの特徴4つ

ジャンプにもいろいろな種類があります。知識を深めることで早く跳び分けられるようになります。

大原則として、シソンヌは、両足で踏み切って片足で下りるジャンプです。アッサンブレよりもシソンヌの方が無難にこなせるのではないでしょうか? 片足踏みきり両足着地のアッサンブレを指導していると、どうしてもシソンヌのように着地してしまう人がいます。ですが、シソンヌでそのような間違いを見ることはほとんどありません。ジャンプのタイミングはさほど難しくなくても難易度が上がると、てんてこ舞いになってしまうもの。シシンヌについて理解が深まれば、落ち着いてこのジャンプをこなせるようになります。
 
<目次>
 

シソンヌ・サンプル

サンプルは 「単純な」 という意味です。シソンヌの基本と言えるジャンプです。

5番ポジションから両足で踏み切ってジャンプし、片足がク・ドゥ・ピエの形で着地します。

ク・ドゥ・ピエが前に入ればシソンヌ・サンプル・ドゥヴァン、後ろに入ればシソンヌ・サンプル・デリエールという名称になります。
 

シソンヌ・フェルメ

フェルメは 「閉じた」 という意味です。5番ポジションから両足で踏み切り、指定された方角に向かってジャンプします。片足で着地したら、すぐに後から来る足を5番に引き寄せて閉じます。

前方に向かえばシソンヌ・フェルメ・アン・ナヴァン、後方に向かえばシソンヌ・フェルメ・アン・ナリエール、側方へ向かえばシソンヌ・フェルメ・ドゥ・コテという名称になります。
 

シソンヌ・ウーヴェルト

ウーヴェルトは 「開いた」 という意味です。5番ポジションから両足で踏み切り、指定された方角に向かってジャンプします。片足で着地したら、後から来る足を空中で保ちます。各方向の名称はシソンヌ・フェルメと同様です。
 

シソンヌ・ウーヴェルト・アン・デヴェロッペ

デヴェロッペは 「発展する」 という意味です。空中で動足をデヴェロッペさせながら着地する、難易度の高いジャンプです。

5番ポジションから両足で踏み切って跳び、空中で動足はク・ドゥ・ピエからルティレを通って伸ばします。その姿勢を保ったまま軸足で着地します。

動足と軸足の動きがまったく違うので、コントロールすることが大変難しいジャンプとなっています。


◎はじめが肝心
シソンヌ・サンプル、シソンヌ・フェルメ、シソンヌ・ウーヴェルト、シソンヌ・ウーヴェルト・アン・デヴェロッペと徐々に難易度が上がっているのがお分かりになりましたでしょうか?

同じシソンヌでも動足の裁き方でこのように難易度が変わります。一番簡単なシソンヌ・サンプルを攻略して、徐々にステップアップを目指してください。「基本なくして上達はない」 ということですね。

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