三菱地所レジデンスが現在分譲活動を行っている「ザ・パークハウス上原」の現地を視察し、モデルルームを見学してきた。同マンションは、地上3階地下1階建て、総戸数41戸(販売対象戸数40戸)、入居は2014年12月下旬予定。設計・施工は木内建設である。
「ザ・パークハウス上原」の住環境とアプローチ
物件概要に表記されている「交通アクセス」は、小田急線・東京メトロ千代田線「代々木上原」駅より徒歩10分、京王井の頭線「駒場東大前」駅より徒歩9分、とある。1分違いであることから、行き帰りで経路を替えてみた。大手町を起点とした場合、現地までは半蔵門線「渋谷」駅乗り換え井の頭線。わずか2駅で「駒場東大前」だ。ここでのポイントは渋谷駅の地下ホームからでは井の頭線までが億劫なので、「表参道」駅で銀座線に乗り換え地上ホームを利用したほうがスムーズだということ。
「駒場東大前」駅は文字通り、東大駒場キャンパスのための駅で、駅構外への階段を降りるとすぐに大学の正門がある。門を右手に緩やかな坂道を下り、飲食店のある通りを抜けると駒場3、4丁目の閑静な街並みだ。第一種低層住居専用地域の中でもさらに規制の厳しい建蔽率容積率「50/100」に抑えられた住宅街は、アップダウンも少なく、歩道も整備されたストレスの感じにくいアプローチだという印象を持った。
かたや「代々木上原」駅へは「豪邸の居並ぶ」住宅街を歩くイメージだが、思いのほか坂がきつい。ノンスリップ傾斜(丸い溝)の多さが客観的にもそれをあらわしていた。邸宅のある街は「日常的に車を利用する人がほとんどだろうから勾配は関係ない」と言われてきた。が、皆がそうではないだろう。「Odakyu OX 代々木上原店」はたしかに魅力的だが、大きな買い物袋を提げての帰路はやや厳しいと感じた。それなら、渋谷で買い物をして「駒場東大前」駅から帰ったほうが、負担が小さいのではないかと思ったくらいだ。
駒場は、「旧前田侯爵邸」のある駒場公園、東大キャンパスや研究所がその面積の大半を占める。線路の向こう側、駒場野公園は桜の名所でもある。この独特の「目黒区駒場」の街並みと都心を代表する邸宅街のひとつ「渋谷区上原」の双方の景観が丁度重なり合ったロケーションにあたるところが現地の特徴であり、魅力といえるだろう。