ベースは床、壁、天井
多くの人は、マイホームの理想のイメージを(それとなくでも)描いているはず。普段から、ああしたいこうしたいと希望が募るのはやはり収納や間取り、それに前述した照明や家電が結構な割合を占めているのではないだろうか。だが、住空間の基礎は、床・壁・天井である。テイストを左右するといっても過言ではないだろう。今回撮影した南平台のポイントはまさにそこにあった。ひとつの見せ場が、「玄関を入って廊下からパブリックスペース(リビングダイニング)に向かう動線とその空間の設え」。まず、玄関扉と向かい合う正面の壁にカラーガラスを張り込む。ダークな色味なのではっきりと映るわけでもなく、程良い奥行き感が生まれた。
パブリック空間とを隔てる壁と扉は、クリアなガラスを用いたスチールサッシである(下の画像参照)。重厚な印象を醸し出すと同時に、内廊下のマンションに困難な玄関スペースへの採光を可能にした。
ダイニングスペースは、この住まいでもっともインパクトを持たせたゾーン。正面壁の大理石とそれを照らす照明(右上の画像)。天井には前述のカラーガラスを用いている。ダイニングテーブルは無垢材が特徴の「リーバ」。木や石といった天然の質感が(天井から反射して)広がり、なんとも落ち着きのある空間に仕上がっていた。リフォームの目的は何か。その意味合いを実感できる一邸だ。
取材協力:カガミデザインリフォーム
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