ドイツで楽しむシュパーゲル
この時期はドイツやオーストリア名物、シュニッツェル(カツレツ)にもシュパーゲルを添えて
シーズン中は国内どこででもホワイトアスパラガス(シュパーゲル)が食べられるドイツ。なかでも二大産地はバーデン・ヴュルテンベルク州とニーダーザクセン州です。各地で祭りやイベントも開催され、パレードや屋台のほか、皮むき競争のようなユニークな催しも。有名なところでは、アスパラガスの街といわれるシュヴェッツィゲン(2011年は5/7他)や
ブルッフザール(2011年は5/14~16他)、バイエルン州の
ニュルンベルク(2011年は未定)、ブランデンブルク州の
ベーリッツ(2011年は6/3~6/5)など。ドイツには「さくらんぼが赤くなるとシュパーゲルは終わり」という言葉がありますが、ドイツのシーズンは6月24日の聖ヨハネの日に終了します。
イタリアで楽しむアスパラゴ
北イタリアで広く栽培されているホワイトアスパラガス(アスパラゴ)。なかでもDOP(保護指定原産地呼称)に指定されているバッサーノ・デル・グラッパ産は強い甘味や繊細な風味が格別と評判。生産量も多くなく、ほかの地域でお目にかかることはあまりないので、ぜひ現地へ足を運びたいものです。バッサーノ風の食べ方は、つぶしたゆで卵にオリーブオイルやビネガーを混ぜ、塩胡椒で味付けしたソースを使うスタイル(Asparagi alla bassanese)。店によってはあらかじめソースになっておらず、ゆで卵そのものが添えられていることもあります。うっかりそのまま食べずに、ちゃんとソースを作ってくださいね。
この時期、バッサーノのレストランでは、DOCワインのヴェスパイオロとアスパラガスの名物コラボを楽しめるイベント「アスパラガスとヴェスパイオロ」(Asparagi & Vespaiolo)が開催されます。観光案内所で参加レストランのリストをもらいましょう。また、ヴェネツィアから約50kmのこの町は、名前からわかるように蒸留酒のグラッパも特産。食後にはグラッパもぜひお試しを。
ベルギーで楽しむアスペルジュ
フランドル風アスパラガス
美食の国として知られるベルギーの名産地といえばメッヘレン。首都ブリュッセルから約25km、おとぎの国のような建物が並ぶフランドル地方の街です。ベルギーでポピュラーな食べ方が、「フランドル風アスパラガス」であるところからも人気のほどがうかがえます。そんなメッヘレンでアスパラガス料理にも定評がある一軒が
D'Hoogh。邸宅を使用した瀟洒な外観に加え、豪華な内観にも心が華やぎます。
オランダで楽しむアスペルジュ
日本にアスパラガスが伝わったのは江戸時代、伝えたのはオランダ人といわれています。そんなこの国の人たちも、もちろんホワイトアスパラガス好き。各地のカフェやレストランで味わえますが、オランダ屈指の美食の町として知られるマーストリヒトがとくに有名です。また、一風変わったところでは、ホルストという町に
アスパラガスとマッシュルームの博物館なるものもあり。お腹を満たした後は知識を増やすのも楽しいかもしれません。
オーストリアで楽しむシュパーゲル
オーストリアでアスパラガスの産地といえば、ウィーン郊外にあるマルヒフェルド。その地名がレストランの名前の一部にもなっている1843年創業の老舗レストラン、Marchfelderhofなどで旬の味覚を楽しめます。