フィンランド/フィンランド基本情報

フィンランドでのホテル・宿泊施設の選び方(2ページ目)

フィンランド旅行中の宿泊施設を選ぶ際には、ランク別のホテルはもちろん、ホテル以外にもさまざまなタイプの候補があります。特に近年は、自室にキッチンやサウナがついていて、街に暮らすように滞在できるアパートメントタイプや、自然の中にたたずむコテージタイプの宿泊施設も人気。また、現地の人との交流チャンスがあるB&Bもおすすめ。タイプ別に宿泊施設の特色や価格帯、注意点などを紹介します。

こばやし あやな

執筆者:こばやし あやな

フィンランドガイド

街の住人になった気分で滞在できる、アパートメントホテル

アパートメントホテル

ベッドだけでなく、簡易キッチンやダイニングがついていて、まさに一時的に街の住人になったような感覚でステイできる、アパートメントホテル。フィンランドらしく、個室サウナがついている部屋もある

近年人気が高まっているのが、ベッドルームだけでなく簡易キッチンやダイニングテーブル、ソファなどがひと通り設置されている、本物のアパートメントの一室をゲスト用にアレンジした宿泊施設。デザイン大国らしく家具やインテリアにこだわりのある部屋が多いのが特徴。基本的に何もかもがセルフサービスだからこそ、まさに自分自身でそこに「暮らす」感覚が味わえる、現地のライフスタイルを疑似体験してみたい人にはぴったりのお宿です。

サウナ

自分の部屋に専用サウナがついていることも

キッチンには食器や基本調味料が備わっていることが多いので、地元のスーパーで食材を買ってきて自炊できるのも醍醐味のひとつ。過去記事「スーパーで調達できる、フィンランドの楽ウマ食品」で紹介したような、ホテルやレストランでは出てこない庶民のローカルフードも、レンジや調理器具の備わったアパートなら気軽に楽しめますね。また、実際のフィンランドのお宅には普通にある個室サウナや暖炉の備わった部屋も提供されているので、サウナ浴を体験すればまさにフィンランド流日常生活を満喫できます。

価格帯は、部屋のベッド数(定員)が決まっていて一室あたりの料金が提示されている場合が多く、1室1泊70ユーロ~。最低宿泊日数が決められていることが多いので、注意してください。

ヘルシンキ市内のアパートメントホテル情報一覧(日本語)

 

大自然のなかで静かにのんびりしたければ、ぜひコテージを!

コテージ

ラップランドや国立公園のそばなど、自然を満喫する旅を演出してくれるステイ先はやっぱりコテージ。リーズナブルで、わいわいと家族や仲間内で自炊したり暖炉に薪をくべたりといったアットホームさが魅力

都心ではあまり見かけませんが、田舎地方や国立公園のそば、ラップランド地方では定番の宿泊施設といえばコテージ。フィンランドの伝統的なログハウス・スタイルの小屋のなかには、平均4~8名が寝泊まりできるベッドルームやロフトのほかに、自分たちで薪をくべて温める暖炉、食器がひと通り設置されたキッチン、ダイニングスペース、テレビ、シャワールーム、サウナルームなどがすべて収まっています。

ベッド

ロフトにベッドが並んでいるタイプの他、コテージ内に個室の寝室がついているタイプもある

フィンランド人が夏の間は自分たちのサマーコテージにこもるように、自然のなかで誰にも邪魔されず、家族や仲間内だけで和やかにくつろげるコテージライフは、まさに静けさや親しい人との団らんを好むフィンランドらしい楽しみ方。ホテルに比べて多少不便さはあっても、自分たちのペースでのんびり快適に過ごすことができます。また、通年利用可能なコテージ内には温熱バッテリーが完備されているので、夜でも決して寒いということはありません。最近では室内にwi-fiネット環境が整っている施設も増えてきています。

コテージは1棟あたりの料金と最大定員が決められていることが多く、4人用で1棟1泊60ユーロからとリーズナブルさも魅力。湖や川のそばの施設の場合、別料金で別棟の湖畔サウナを貸しきることができるサービスも定番です。1週間単位での貸し出しのみの施設も多いので、予約時に確認しておきましょう。

フィンランド国内のレンタルコテージ検索サイト(英語)

最終ページでは、もっとも経済的なフィンランドのユースホステル事情を紹介!

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