南青山のマンションが不具合で販売中止、売主は大手不動産会社
東京都港区南青山7丁目に建設中の「ザ・パークハウス南青山高樹町」が工事の不具合により販売中止、契約解除となりました。不具合というのは、水道管などの配管や電気などの配線を通すための貫通孔が、設計図が示すとおりに入っていなかったというものです。大失敗です。発覚のきっかけとなったのは、ネットの掲示板でした。ネットに匿名で工事の不具合についての書き込みがあるまで、現場ではコンクリートにカッターで穴を開けて対処していた、という事実も判明しています。
しかも、このマンションの事業主は三菱地所レジデンス、設計管理は三菱地所設計、建築施工者は鹿島建設、設備工事施工者は関電工。と一流どころがそろっています。驚きです。
なぜ、このようなことが起きたのか?
パイプフードは、コンクリートを流し込む前に、補強筋とともに入れておきます。
貫通孔工事の担当者が施工図と合っているかをチェックしても、そもそも施工図が間違っているのだから、数の不足や場所の違いに気づくことはできないでしょう。
通貫孔の不足はどの段階で発覚し、なぜ適切な対応がなされなかったのか?……次のページ