ヘルシンキから船で気軽にGO! 中世の趣にあふれたエストニアのタリン旧市街
世界文化遺産にも登録されているタリン旧市街。13世紀に建設が始まり、その後幾度も支配国が変わったものの、中世ドイツを思わせる美しい街並みは今日まで大切に保存されてきた
2016年に正式に「北欧諸国」の仲間入りを果たしたバルト三国の1国、エストニアの首都タリンへは、ヘルシンキ港から高速フェリーに乗って、なんと最速1時間30分で到着できます。つまり、ヘルシンキから日帰りも可能な近隣国なのです!
広場でみかける旧式アーチェリーの実演。有料で体験もできる
公用語はエストニア語ですが、英語や、兄弟言語であるフィンランド語もよく通じ、通貨もフィンランドと同じユーロで両替の必要がないので、タリンはフィンランド人にとっての気軽な小旅行先。ショッピングや、ビューティーサロンなどを目的に渡航する人も多いのです。特に、観光スポットとして人気の高いタリン旧市街の散策だけならば、ヘルシンキから日帰り旅行も十分可能。 フィンランド旅行中、1日でも日程に余裕があるならば、ヘルシンキとはまったく違った情緒のあるタリンへの日帰り旅行を検討してみてはいかがでしょうか。
ジグザグと入り組んだ石畳の路地や階段を、彷徨うように散策するのが楽しい
石造りの城壁に囲まれた区域に、石畳の道と赤屋根の愛らしい家々がひしめくタリン旧市街は、街並みそのものが世界遺産。この城塞都市の建設が始まったのは13世紀のことで、バルト海沿岸部に位置するハンザ同盟都市のひとつとして、デンマーク人によって開拓されました。
その後のエストニア史においては、ドイツ、スウェーデン、ロシアとめまぐるしく支配者が変わり、少しずつ市街の建物も入れ替わってゆきました。けれど中世の趣を留めた街並みは、幸運にも戦火を免れて現在まで見事に保存されてきたのです。そして今日では、モダンな印象の強いフィンランドの街並みとは対照的な、中世にタイムスリップした気分に浸れるコンパクトで趣深い観光都市として、世界中からの訪問客を魅了しています。
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