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三番町ごきげんクリニック院長澤登雅一先生

今回のドクターズインタビューは、アンチエイジング医療を実践すると共に、ライフワークであるがん治療に力を注いでいらっしゃる三番町ごきげんクリニック院長、澤登雅一先生に、今ではおなじみになった成分、「レスベラトロール」について色々とお話を聞かせていただきました。

■澤登雅一先生
東京慈恵医科大学卒業後、血液内科医として主に白血球やリンパ腫などの血液がんの臨床に従事。2005年より三番町ごきげんクリニック院長。東海大学血液腫瘍内科非常勤講師。慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授。日本内科学会総合内科専門医、日本血液学会専門医、日本抗加齢医学会評議員・専門医、米国先端医療学(ACAM)キレーション治療認定医、日本がん治療認定機構 癌治療認定医。

著書:「細胞から「毒」が逃げ出す生き方~キレーション身体革命~」(講談社)「人より20歳若く見えて、20年長く生きる!」(ディスカヴァー)「ビタミンCはガンに効く」(ディスカヴァー)

フレンチパラドックスは実はレスベラトロールが関与?

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三番町ごきげんクリニックの点滴ルームでは、デトックス可能なキレーションをリラックスしながら受けることができます。

フランス料理といえば、肉料理、バターやクリームを使った高脂肪・高カロリーの食事を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?フランス人は脂肪摂取量が多いにも関わらず、心臓疾患による死亡率が極めて少ないことが知られています。この一件矛盾とも思われる事実は注目を集め、「フレンチパラドックス」と呼ばれています。これは赤ワインに多く含まれるポリフェノールの効果だと考えられていましたが、近年の研究から、特にポリフェノールの一種であるレスベラトロールが心臓疾患のリスクを減らすということが有名な科学誌で発表されました。

カロリー制限(カロリーリストリクション)をしますか?
それともレスベラトロールを摂りますか?

日本では昔から「腹八分目」が健康に良いと言われています。マウスの研究では、摂取カロリーを制限することで、寿命が延びることがわかっていましたが、最近の日本の研究により、ヒトでもカロリー制限すると長寿遺伝子のサーチュインが活性化することが明らかとなりました。レスベラトロールも、カロリー制限を行わなくても、サーチュイン遺伝子を間接的に活性化することが示されています。

マウスによるレスベラトロール研究

マウスを標準食群と高カロリー食群に分け、高カロリー食群のマウスの半分にレスベラトロールを投与しました。すると、高カロリー食を摂ったマウスでは、通常食マウスと比べ以下の症状が認められました。
  1. 体重の増加・肥満
  2. 寿命の短縮
  3. 運動能力の低下
  4. インスリン抵抗性の増加(糖尿病になりやすい)
  5. 脂肪肝

ところが、高カロリー食とともにレスベラトロールを摂ったマウス群では、体重の増加は見られたものの、そのほかの点は標準食群のマウスと全く同じで、高カロリー食群に見られた症状は認められませんでした。つまり、レスベラトロールによって、肥満に伴う様々な異常を妨ぐことができたのです。

また、遺伝子解析により、高カロリー食の影響によって生じる変化のほとんどは、レスベラトロールにより、抑えられることも示されました。

現在考えられているレスベラトロールの効果

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レスベラトロールは今や誰もが知っているサプリメント。しかし、新たな研究発表が続々報告されていることを知る人はまだ少ない。(2013年12月現在)

■長寿効果
レスベラトロールは「サーチュイン」という細胞の寿命を延ばす酵素を活性化させます。それにより、加齢とともに短くなる「テロメアDNA」を守り寿命を延ばすことができると考えられています。

■がんに対する作用
1997年にレスベラトロールのがん抑制作用が初めて報告されて以来、非常に多くの基礎研究、あるいは、動物を用いた乳がん・すい臓がん・前立腺がんなど、多くのがん対する腫瘍抑制効果が報告されています。近年、大腸がん患者に対するレスベラトロールの有効性を確認するためのヒト臨床試験も行われ、レスベラトロールに対し、毒性のない新しい抗癌剤としての可能性が期待されています。

■アンチメタボ効果
オランダのTop Institute Food and Nutrition(TIFN)・Wageningen大学などのグループにより、レスベラトロールのアンチメタボ結果が報告されました。健康であるが肥満の男性11人に対し、トランスレスベラトロールを1日に150ミリグラム、または偽薬(プラセボ)を30日間投与したところ、トランスレスベラトロール投与により
  • 血糖値・インスリン抵抗性の低下
  • 収縮期血圧の低下
  • 肝臓の脂肪減少
  • 肝機能(ALT)の数値が低下
  • 安静時代謝・睡眠時代謝の減少(カロリー制限したときと同様の現象)
  • ミトコンドリア機能の活性化
などが認められました。
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