京都グルメ/京都のフレンチ

ル・ピックアシエット

京都にあるフレンチ「ル・ピックアシエット」。リヨンの三ツ星を中心にヨーロッパ各地で修行されてきた田邉シェフの作る料理は、正統派な美味しさを追求した伝統的なフランス料理の数々。今回は特別にリクエストして作っていただいたオニオングラタンスープを始め、ディナーのアラカルトメニューから御紹介していきます。

執筆者:麻生 玲央

五条エリアのフレンチ「ル・ピックアシエット」

外観

「ル・ピックアシエット」の外観

京都のフレンチといえば、「和(日本料理)」のエッセンスを取り入れたジャパニーズ・フレンチ(創作和風フレンチ)が多い印象だと思いますが、そんな京都のフレンチシーンにも最近は伝統的なフランス料理を出すレストランも増えてきました。

そこで今回はその中でも昨年開店されたばかりで、本場リヨンのレストランをそのまま京都に持ち込んで湯気が立っているようなレストラン「ル・ピックアシエット(Le pique-assiette)」を御紹介します。

「ル・ピックアシエット」の場所は「馬町」というエリア。京都の「馬町」と聞いてもご存じない方が多いでしょうが、東山五条の交差点から南へ少し下がったところに市バスの「馬町」停留所があります。そこから東へ3分ほどゆるやかな坂道を登って行くと、左手に小さな郵便局があり、その隣が「ル・ピックアシエット(Le pique-assiette)」です。

シェフは田邉正明さん。リヨンの北方ヴォナ(Vonnas)村にある3ツ星「ジョルジュ・ブラン(George BLANC)」、リヨン市内の1ツ星「ピエール・オルシ(Pierre Orsi)」で修行、その他フランス各地やスイス・ベルギーでも修行の幅を拡げ、本場で研鑽を重ねられた後、京都でご自分の店を持たれるに当たっては再度リヨンに戻られてピエール・オルシ氏に新店の名付け親になってもらわれ、リヨン料理のスペシャリスト「シェ・レア(Chez Lea)」のフィリップ・ラバテル(Philippe Rabatel)氏の元でクラシック料理の再確認を行うという万全の準備で2012年8月開業に漕ぎ着けられました。

内装

「ル・ピックアシエット」の内装

通りから少し奥まったダークレッドの扉を開けると、白い漆喰の壁に濃い茶色の木の腰壁、白いテーブルクロスという正統派の定番インテリアで落ち着きます。うなぎの寝床のように奥まで続く店内の中ほどにオープンキッチンが配置され、テーブルは入り口側と、キッチン近く、そして奥と、大きく分けて3エリアによる配置で席間の広さに余裕が出るよう、うまく工夫されています。

次ページからは、ディナーのアラカルト料理から御紹介していきます

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