北京と西安の2都市で、中国を代表する世界遺産を網羅
景山公園から見る紫禁城の全容。夕暮れ時は最高の景観になることで有名
偉大な始皇帝もまた一人の人間。死をおそれ、陵墓の近くに素焼きの近衛軍を埋葬した (C)ToshioS
北京は現在も中国の首都ですが、王朝時代も遼、金、元、明、清に都が置かれた古都としても知られます。一方の西安はかつて長安と呼ばれた有名な古都で、秦、漢、隋、唐など13の王朝の都として栄えてきました。
そんな2都市ですから見所は星の数ほどあるのですが、その中でも、世界でも高名な観光スポットといえば、北京はラストエンペラーで知られる清朝の遺跡と、西安は秦の始皇帝で知られる秦朝の遺跡。このコースは、そんなマストな観光地をあますことなくピックアップして、無理なく上手に組み込んであります。
行程は日本→北京→西安→北京→日本。西安から直接日本に帰る方法もありますが、そうすると、帰国便が成田行きに限定されたり、日程や時間が制限されたり、経由便なので結局長時間になったり、なにより予算がかなり高額になるので、一度、北京を経由するお得なコースにしました。なので、航空券は日本(成田、羽田、関西、中部、福岡、札幌、仙台、広島、沖縄)⇔北京の国際便、北京⇔西安の国内便を手配することになります。北京⇔西安便は週145便飛んでいてとても便利! 西安を朝早く出発の便にすれば、その日のうちに日本に着きますし、もし、北京で一拍することになっても、ずっとリーズナブルです。
出発前に、映画『ラストエンペラー』と『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』の鑑賞をおすすめします。遺跡を観る度に、皇帝や当時の様子を立体的にイメージできて、旅が更に充実すること間違いなしです!
■おすすめシーズン
9月上旬から10月下旬がベストシーズンですが、暑さ寒さの対策をすればオールシーズンOKです。ただし、中国の連休時は観光ラッシュで身動きがとれなくなるので、避けてください。
>>>中国の法定祝日については「中国の季節(気候・気温)・祝日・イベント」をどうぞ。
■日本~北京・天壇公園~故宮博物院(紫禁城)~万里の長城~兵馬俑~秦始皇陵~華清池~北京~日本
- 1日目:日本(成田、羽田、関西、中部、福岡、札幌、仙台、広島、沖縄)>北京
- 2日目:北京観光/天壇公園&故宮博物院(紫禁城)
- 3日目:北京観光/万里の長城>西安
- 4日目:西安観光/兵馬俑、秦始皇陵&華清池
- 5日目:西安>北京>日本
1日目 日本→北京
北京の昔ながらの町並みが今でも残る后海
天安門広場の南に位置する前門。伝統的な老舗店が軒を連ねる北京の下町
早朝便で早めに北京に到着した人は、半日観光を楽しみましょう。おすすめスポットは「后海」と「前門」。后海は伝統的な路地・胡同にお洒落なカフェやショップが並ぶ、近年人気のエリアで、前門は中国茶や漢方の老舗店が並ぶエリアです。どちらも観光はもちろん、ショッピングも満喫できます。
>>>后海と前門については「后海の観光」と「伝統的な北京を満喫できる前門/北京」をどうぞ。
2日目 北京観光/天壇公園~故宮博物院(紫禁城)
故宮太和殿。清朝歴代皇帝の即位式などが行われたメインスポット
天壇祈谷壇(祈年殿)。皇帝が五穀豊穣を祈った場所
神秘的な天壇観光の後、午後は「故宮博物院(紫禁城)」です。映画『ラストエンペラー』はここ故宮で世界初のロケーションが行われ、話題となりました。実際、壮大な故宮を歩いていると、映画の各シーンが浮かんできますし、人気のない路地に立つと、ふと赤い宮殿から溥儀が現れるような感動を覚えます。
>>>天壇と故宮については「天壇公園/北京」と「故宮博物院(紫禁城)/北京」をどうぞ。