中国/中国旅行のモデルプラン

始皇帝とラストエンペラーの軌跡を辿る4泊5日の旅(2ページ目)

北京・西安、たった2都市の訪問で、中国のランドマーク的な世界遺産――万里の長城、故宮博物院(紫禁城)、兵馬俑を網羅できてしまう、中国旅行の黄金コースです。アクセスも短時間で手軽ですし、中国旅行は初めてという方でも安心です。

鈴木 晶子

執筆者:鈴木 晶子

中国ガイド

3日目 北京観光/万里の長城~西安

北京・西安旅行「万里の長城」

春夏秋冬それぞれの景観を楽しめる万里の長城

北京・西安旅行「万里の長城」

万里の長城は全長8851.8キロ、日本列島3つ分の世界一大きな 文化遺産

万里の長城は4~10月は朝7時、11~3月は朝8時からオープンしているので、朝早く出発してラッシュアワーを避けるのがベター。この日は運転手付きの車をチャーターして、ホテル→万里の長城→北京首都国際空港と向かいます。車の手配はホテルでも行ってくれますし、日本語対応のチャーター会社もあるので安心です。チャーターについては「北京の市内交通」で詳しく説明しています。

万里の長城とは、外敵や異民族の侵入を防ぐために造られた防御壁。中国統一を果たした秦の始皇帝が、各地に点在していた城壁をつなぎ合わせたのが、始まりとされています。その後、漢、北魏、北斉、北周、隋、遼 、金、明と各王朝では長城の増築・修繕が行われてきました。歴代皇帝が平和と安定の願いを込めて築いた、この万里の長城はまさに国家統一の象徴的存在だったのです。

万里の長城の観光スポットは、北京だけでも数多くありますが、市内からのアクセスがよく、観光地として整備され、なにより山の頂を龍のように伸びていく様が最も美しいとされる「八達嶺長城」がおすすめです。

>>>八達嶺長城ついては「八達嶺長城/北京」をどうぞ。

万里の長城観光が終わったら、北京首都国際空港へ出発です。ラッシュアワーに巻き込まれないよう、遅くとも長城を15時前に出発することをおすすめします。北京から西安へのフライト時間は2時間弱です。

4日目 西安観光/兵馬俑、秦始皇陵&華清池

北京・西安旅行「兵馬俑」

始皇帝の壮大な構想と権力の偉大さを知らしめる兵馬俑 (C)ToshioS

北京・西安旅行「秦始皇陵」

秦始皇陵。現在までに5万余点の重要な歴史文物が出土した

まず、西安のメインスポットである「秦始皇兵馬俑博物館」へ向かいましょう。一年を通じて朝8時半から開館です。1974年、井戸を掘っていた地元農民が、偶然に発見し世界を驚愕させた兵馬俑は、秦始皇陵を守る近衛軍を象った素焼きの人形です。

兵隊俑の平均身長は180センチ、身分により服装が違い、顔の表情もすべて異なっています。馬の高さは150センチで、中国西域の駿馬を象っています。そんな土色の軍隊が数千体もずらり並ぶ姿は圧巻! エジプトピラミッドと並ぶ、世界八大奇跡の一つと言われるだけの迫力です。

 

北京・西安旅行「華清池」

華清池。ここで玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスが繰り広げられた (C)ToshioS

兵馬俑を満喫できたら、午後は「秦始皇陵」と「華清池」を見学します。兵馬俑から秦始皇陵へは無料バスがあって、約15分で到着。秦始皇陵は始皇帝が数十万人を駆り集め、38年という長い時間をかけて完成させた陵墓で、いまだ全容が解明されていない謎多き場所。始皇帝の権威欲や生への執念が伝わってきます。

この日のラストは「華清池」。ここの温泉は2700年前にはすでに発見されており、始皇帝はここに「驪山湯」を建設したと言われています。その後も歴代皇帝の保養地として利用されてきましたが、中でも有名なのは唐代の玄宗皇帝と楊貴妃にまつわるロマンスでしょう。

夜、時間があれば、ぶらぶらと西安の市内観光を楽しみましょう。

>>>西安観光ついては「西安/陝西省」をどうぞ。

 

5日目 西安~北京~日本

北京・西安旅行「北京首都国際空港」

北京国際空港ターミナル3はグルメ&ショッピングともに充実!

最終日は移動日になります。北京に到着した後、日本へのフライトまでの時間が数時間あると「観光したいな……」という気持ちが沸きますが、近年、北京の渋滞の酷さを考えれば、空港で待機しているのが賢いでしょう。北京首都国際空港はターミナル1~3まであって、レストランやショップが一番充実しているのはターミナル3。各ターミナルを運行する無料バスを使って、北京首都国際空港見学するのも楽しいですよ。
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