簡単で優れた美容法、それが入浴です
一日の締めはバスタイム
そのお手伝いをしたいと思い、美容のお仕事をはじめて30年。お客様へのアドバイスのために、自分自身の健康のために、様々なセルフケアを試してきました。
その中でも、手軽で誰にでも続ける事ができる美容健康法、それが入浴なのです。どこの家にもあるバスタブですが、面倒だからとシャワーだけで済ませていませんか? もしそうなら、みすみすキレイで元気になるチャンスを逃していることになりますよ。
入浴が優れた美容法である理由
○温熱効果温まることで血行やリンパの流れが良くなること。マッサージの目的も血行促進です。他にリラックスやスリミングなどもありますが、血行促進させることが大きな目的です。
お風呂上がりのお肌は、普段より美しく見えることでもわかるように、お肌は角質に水分を含み、血流が良い状態のときキレイに見えます。一日最低でも一回は入浴することを習慣にして、全身の血行を促す習慣をつけましょう。
○水圧効果
バスタブの中では水圧がかかるために、浸かっているだけでマッサージ効果があります。身体の先端で戻りにくくなっているリンパ液などを、身体の中心の方向に押し戻し、巡らせてくれる効果があるので、むくみなどがラクになります。
○浮力効果
水の中では関節などにかかる比重が少なくなるため、腰や膝などの負担を少なく動かすことができます。バスタブの中で足首の曲げ伸ばしや、両腕を後ろに組んで肩甲骨のストレッチを行う、ウエストを左右に捻るなどの動きも、バスタブの中なら陸上よりも軽い負荷で行えるので、入浴中のストレッチは小さな動きで美容効果大です。
快適に入浴するためのコツ
入浴時の温度に気をつけましょう。適温については、38℃前後で長い時間の半身浴など紹介されていますが、お風呂の適温はひとそれぞれです。ちなみに私の場合、夏は37~38℃。冬は41~43℃の湯温に設定しますが、日によって変えています。終日家で暖かく過ごしていた日は41℃。外出して普段より冷えている日は43℃に設定します。目安は15分バスタブに浸かってうっすらと額に汗が出る温度にしています。湯温を決める時の参考にしてください。
寒い日は、入浴前にシャワーを出しっぱなしにするなどして、バスルームの湿度や温度を上げておくこともお勧めです。今は室温を一定にしておくことの出来るバスルームがあるから便利ですね。
暖かい環境での半身浴は気持ちが良いものだと思いますが、寒い中で湯温が低いお風呂に長く入って汗をかくどころか、風邪をひいてしまったという話をよく聞きます。自分の適温を探して、お風呂美活に役立ててください。
次ページでは疲労回復のための入浴法を伝授します。